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旧奥州街道ウォーク③ 氏家宿→喜連川宿

こんにちは、ばーどです。

2024年5月3日(金)。
江戸から白河まで結ぶ奥州街道。初めての「山道」でした。



1.狭間田の一里塚

八幡宮の鳥居
石碑群 右は二十三夜塔

道中で見かける「●●夜塔」(●●は数字)は、「月待塔」と言われるもの。
例えば二十三夜塔なら、月齢が二十三夜の日に集まり、お経を唱えてたり飲食を共にして悪霊を払う宗教行事を行う講中が建てたものです。

とりせん <本社:群馬県館林市>
国道293号バイパスに合流
喜連川まで6km
並木バス停

並木という地名ですが、街路樹はありません。
昭和期まで100本以上の松並木があったそうですが、戦時中の松根油採取のために根こそぎ伐採されてしまったとのこと。
街道の並木の風景、見てみたかったです。

住宅と田畑が混在する
麦畑
水田の田植え
複雑な水路
「一里塚」が住宅の中に?

江戸から三十二里目にあたる、狭間田の一里塚。
北塚は取り壊されましたが、南塚が民家の敷地内に現存しています。

狭間田の一里塚 南塚がある場所
説明板
喜連川温泉まで3.6km

今日は晴天で25℃近くまで上がりました。
看板を見たら、温泉で汗を流したくなりました。


2.奥州街道古道

国道293号 茨城県日立市から栃木県足利市まで

さくら市は、旧氏家町と旧喜連川町が合併して2005年に誕生。
今は同じ自治体でも氏家町は鬼怒川水系で、喜連川町は那珂川水系と、地理的には隔たりがあり、その間に低く連なる丘を、これから越えます。
ちなみに新市名を決める際、対等合併であることからどちらか一方の地にしないこととしたがなかなか決まらず、ともに「桜の名所」であることからこ市名に落ち着いたそうですが、知名度的にはどうでしょうか・・・。

旧道は左の道を直進 国道は右へカーブ
街道の風景
石仏と石碑
奥州街道
早乙女古戦場
説明板
古戦場跡に建つ祠

古戦場跡付近から、喜連川軍の武将の名をとった「弥五郎坂」が続きます。
「江戸よりここまで平地なり、これより山道になる」と記述が残るように、
奥州街道で初の「丘越え」区間です。

弥五郎坂の途中から振り返る
早乙女温泉
日帰り入浴施設 マイカーが多く停まっていた
さらに坂を上る
セブンハンドレッドクラブゴルフ
今度は下り坂
分岐を右の山道に入る
奥州街道(古道) 初めての山道
いきなり倒木が・・・
下りながらのハイキングコース
木漏れ日が美しい
喜連川出身の歌人 高塩背山の墓の案内板
崖の崩壊が起きるなどの難所だったという
古道の終点から街道を振り返る

1km弱の山道でしたが、気持ちよく歩くことができました。
ずっと舗装道路ばかりだったので、山道がもっと続いてほしかった・・・。


3.連城橋

一般道路に合流
街道の風景
道路わきの水路 水が豊富
水田とビニールハウスと展望塔
水田と大木と電信柱
水田を背にしたお地蔵様

ちょうど田植えが終わったばかりの水田は、水が引かれて、背後の風景が鏡のように映って見えます。
1年でもこの時期しか出会えない風景。見ることができ、嬉しいです。

勝善神3体 神道系の馬頭観音
正面の荒川を避けるように、道なりに右へ
荒川と連城橋
旧道は橋のたもとを左折して荒川を渡る
角にあった道標
左 下妻道  右(=今来た方角) 江戸道

今日の宿がこの橋の近くなので、いったん荷物を置きに行ってきました。
30分後、再び街道に戻り、喜連川宿内をめざします。

連城橋から荒川上流を望む

荒川を渡る連城橋が、喜連川宿の江戸口にあたります。


4.<第三番>喜連川宿 

喜連川(きつれがわ)の地名の由来は、大木が荒川に映る姿が狐のように見えたことから、狐川(きつねがわ)と呼ばれたところからだそう。
1981年に、当時の喜連川町が町おこしのために温泉を掘削したのが始まりで、温泉としての歴史は非常に浅いのです。箱根や草津のような温泉街はなく、いたって普通の静かな集落です、

日本三大美肌の湯

あと二つは、島根県の斐乃上温泉、佐賀県の嬉野温泉。正直、初めて知りました。

宿場町の風景
旧喜連川興業銀行本店 お洒落な建造物

大正二年に建てられたとされ、内部の見学もできるようですが、すでに営業終了時間。

喜連川神社の鳥居
脇本陣跡 現割烹芳川屋
本陣跡 現「街の駅本陣」 17:45着

この建物も、大正十五年に建てられた旧喜連側警察署のものです。

本陣の説明板
創業250年のささや呉服屋
隣の蔵と庭木も立派
枡形跡

日暮れが近くなり、今日の行程はここで終了。
なお、喜連川の一里塚(江戸から三十三里目)がこの付近にあったとされていますが、場所は不明とのこと。

宿へ戻る前に、「道の駅きつれがわ」併設の日帰り入浴施設に立ち寄り、今日の汗と疲れを流してきました。

夕食はコンビニで購入 値引き商品ばかり(笑)

翌5月4日(土)も晴天。
今日は30km以上歩くので、早朝6時に宿を出発。

お世話になったお宿
喜連川城の大手門
昨日の中断地点に戻ってきた
台町交差点 旧道はここを右折
分岐点にあった道標の説明板
一つめの角を左折
金竜橋のたもとを右折 喜連川宿の白河口
フタバ食品の喜連川工場 <本社:宇都宮市>

アイスクリームで見かけるメーカーですね。

内川を渡る

宿場町の入口も出口も、橋で川を渡ります。
次の宿場町は、佐久山宿。

氏家宿→喜連川宿
 距離 7.7km
 所要 2時間05分(休憩除く)

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