【シカゴでバードウォッチング!】 Black-throated Green Warbler ノドグロミドリアメリカムシクイ
あられもない姿のヘッダーの写真で失礼します。でも、これがバーダーが下から見上げた時のwarblerのよくある姿です。
前回の記事は、Black-throated Blue Warbler (ノドグロルリアメリカムシクイ) についてでした。おさらいとして前回のBlack-throated Blue Warblerの写真をどうぞ。この印象的な顔黒とミッドナイトブルーの雄!
今回は、Blueでなく、Greenだけが違う名前のBlack-throated Green Warblerです。名前がBlueではなく、Greenになったら、頭から背中が緑色の鳥を想像しますよね?
ところが、似ても似つかない鳥でした!Black-throated、ノドグロの部分だけは同じですが・・・。
上の写真のようにこの鳥を横から見ると、鮮やかなレモンイエローの顔と、喉から脇腹にかけての黒色と、白い腹部と、翼にある白いニ本の線が目に入ってきます。喉と胸から脇腹への黒い部分は、成鳥の雄が一番大胆な模様をしています。雌は、個体によってはうっすらと喉が黒い場合がありますが、概して薄めです。
でも、greenと言われるのはなぜかなと思ってよく見ると、下の写真のように顔の一部と頭、背中がオリーブグリーンなんです。
Black-throated Green Warblerも、北アメリカ東部とカナダ西部、大西洋岸南部から、越冬地であるメキシコ、中央アメリカ、西インド諸島、フロリダ南部へ夜間飛行で移動します。それでシカゴでも見ることができるわけです。
この鳥も名前の通りムシクイですから、他のムシクイ同様、餌は昆虫類や蜘蛛で、空中で採餌することもあります。渡りの途中と冬にはベリー類も食べるそうです。
春には雄がまず渡ってきて営巣地を確保します。雄の鳴き声は、こちらのページでどうぞ。高音の可愛らしい囀りですが、テリトリーを主張して、ある雄は一時間に466回も鳴いたという観察記録があるらしいです。雌は1週間ぐらい遅れてやってきて、すぐにつがいになり一雄一雌で子育てに専念するそうです。
今から暖かいところで冬を無事に越して、来春またシカゴに立ち寄って欲しいと思っています。