【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Towhee ワキアカトウヒチョウ
また一種、春になって戻ってきた鳥がいます。カナダ南西部、アメリカ合衆国からバハマ、カリフォルニアにかけて生息している、新世界のsparrowの一種で、Eastern Towhee (ワキアカトウヒチョウ) といいます。
雄は頭から背中そして胸まで真っ黒い頭巾を被ったようで、黒い翼には多少白い部分があり、胸の途中から腹部は真っ白です。そして、その黒と白の間の脇腹がきれいな赤茶色です。和名の「ワキアカ/脇赤」は特徴を捉えた命名と言えるでしょう。雌は、黒ではなく、焦茶色の頭巾です。Towhee (トウヒ) という名前は、「トウヒ〜」と聞こえる鳴き声から付けられたそうですが、他の人たちは"Drink your teeeeeea!"と聞こえると言っています。音声を聞いてみてどう思われますか。
地上性の鳥で、おもに低木林や林の外縁部に生息していて、雑草の種子や漿果、昆虫などを食べます。よく地面にいるし、腹部が赤茶色で大きさがAmerican Robin( (下の写真、前出記事) に似ているため、Ground Robinと呼ばれることもあるそうです。
私が初めてちゃんとEastern Towheeを見たのは、大学の学長邸の後ろの塀の辺りでしきりに餌を探している姿でした。それでEastern Towheeを見ると、当時の学長の顔を思い描いてしまいます。学長さんが知ったら、迷惑に思うでしょうね。
Eastern Towheeは、あまり社交的な鳥ではないらしく、繁殖期になっても雄は雌にアプローチをするのをしばし躊躇するということです。(どうやってわかるんでしょうね。人間の思い込みかもしれませんよね?)そして見事カップルが生まれると、雌が4〜5日かけて巣作りをして、子育ては雄と雌が協力して行うらしいです。
去年の秋ユタ州に行った時に、中西部にはいないSpotted Towhee (ホシワキアカトウヒチョウ) をたくさん見ました。黒い翼に白いスポットがあるので、和名には「ホシ/星」がついていて、この命名もいいと思っています。
そしてもう一種類、Abert's Towhee (メグロトウヒチョウ) もいました。和名に「メグロ」とあり、それはそれで正しいですが、それよりも嘴の周りが黒い方が目につきます。Northern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ、猩々紅冠鳥、前出記事)を白黒写真で撮って、ツンツン頭の冠羽を取り払ったみたいですね。それにしても他のTowheeと全く違って地味ですね〜。
とにかく、次々に久しぶりに見る鳥がいて、バーディングに楽しい季節になってきています。
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