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【シカゴでバードウォッチング!】戻ってきた!

今年のシカゴは秋が長いような気がします。まだまだ紅葉が綺麗で、暖かい日差しを感じられる日々が多く、シカゴアンにとっては過ごしやすく嬉しい限りです。

そんなシカゴに、あの可愛らしい愛嬌のある白い鳥が戻ってきてくれました!みんな口々に「例年より早いんじゃない?」と言いつつ喜んでいます。

この日曜日にMontrose Point Bird Sanctuaryの陽だまりの中に何時間もずっと座って、まるでバーダーたちにお披露目しているかのようにカメラに向かって愛嬌のある顔を見せてくれたんです。(その時の写真は下の方にあります。)

ジャ〜〜ン、Snowy Owl (シロフクロウ) です!

猫顔のSnowy Owlのメス     ©Dan Lory

夏の間は北極圏のツンドラ地帯にいますが、酷寒を避けるため今頃から春までシカゴの方に移ってきてくれるんです。シカゴの冬は時々摂氏マイナス15~20度になる時があるんですが、Snowy Owlにとってはシカゴの冬なんてへっちゃらなんでしょうね。なにごとも相対的ですね。

シカゴの雪なんてへっちゃらなSnowy Owl     ©Dan Lory
本当に猫みたい

全長は50cm-65cm、翼を開いた翼開長は140cm-165cmほど。ツンドラという極寒地帯に生息しているため羽が分厚く、体重は1.8キロぐらいあり、北米のフクロウの中では一番重いそうです。

保温のため羽が分厚く、しっかりとした体躯がよくわかる飛行中のSnowy Owlのメス     ©Dan Lory

雄は全身がほぼ純白で、雌は黒や褐色の縞模様があり、雄より大きいです。寒さから足を守ために、フワフワのスリッパを履いているように足の指まで羽毛が生えており、短くて黒い嘴。目は黄色い虹彩に黒い瞳孔なので猫の顔のように思える時があります。餌はツンドラに生育しているレミング(タビネズミ)や小さな小動物だそうです。そして、ツンドラの白夜の中で過ごすので、フクロウとしては珍しく昼行性です。

ニッコリ笑っているようなSnowy Owlのメス     ©Dan Lory
羽角が立っているのがわかりますか。
Snowy Owlのオス
ML106358811, by Ian Davies, Macaulay Library

繁殖期にツンドラ地帯のあまり木などないところにいるので、ほぼ地面の上で生活し、巣も地面に作りますから、シカゴに来た時にも平地の開けたところに静かに佇んでいることが多いです。ですから、今回もMoterose Point Bird Sanctuaryという人間が入れない所の草のない開けた所に数時間動かずにいてくれました。写真撮影にはバッチリのロケーションで、この日だけできっと何千枚もの写真にこの姿が収まったでしょう。

Montrose Point Bird Sanctuaryの陽だまりの中で何時間もポーズを取ってくれていたSnowy Owlのメス
©Dan Lory

7~8年に一度たくさんのSnowy Owlが南の方まで飛んでくるらしく、その現象を学者やバーダーは特別に "irruption" (大発生)と呼ぶそうです。2017~18年の冬にシカゴで数多くあちこちで目撃され、バーダーたちが喜び勇んで写真を撮りに行きましたから、もしかすると今年の冬にもたくさんのSnowy Owlが訪れてきてくれるかもしれないと、みんな今から胸を高鳴らせています。

ちなみにこの日にはSnowy Owlだけでなく、なんと三羽のLong-eared Owl (トラフズク)もシカゴに戻って来ていたので、バーダーたちにとっては最高の一日でした。こちらは夜行性なので、木の上でお昼寝。

うたた寝中のLong-eared Owl     ©Dan Lory
目が覚めたLong-eared Owl     ©Dan Lory

アメリカ国内第三位の大都市であるシカゴの真ん中にある公園で、Snowy OwlやLong-eared Owlを見ることができるなんて、素晴らしいですよね?こういうところはアメリカの良さですね。

 



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