ブッダガヤの物乞い 2 カギュモンラム編
2024/01/28
先日終了したカギュモンラムにはインド人のグルジー達が大勢参加していた。初日は十数人程度だったのが日に日に増えていき、最終日には200人近い大所帯になっておりなかなかの騒ぎだった。
昨今、インド人の仏教徒数は爆発的に増えていると聞く。特にカースト最下層の不可触民を中心に増えており二、三十年前には10万人単位だったのが今は1億人を超えているのだとか。
この人たちもそういった生まれなのだろうか。インド社会から生まれながらに拒絶されてしまった人たちが、インド仏教復興のために人生を賭している。そのために、チベットの仏教から学べるものを吸収しにきているのだろうか。だとしたらこんなに素敵なことはない。
熱いものが胸に込み上げてくるのを感じ、ふと、この人たちの僧院はどこにあるのだろうか?近くにあるのなら是非訪れたいものだ。そして多めにお布施をさせてもらおうではないか。是非とも彼らの心意気に答えたい…。
そう思って、熱く濡れた目元を拭いながら、たまたま通りかかった運営のチベット人青年に声をかけると、
「え?ああ、この人たちのこと?こいつらほとんど偽物だよ。食い物目当てに来てるだけだよ(苦笑)」と、
耳を疑うと同時に激しくショックを受けた。
が、直後に爆笑した。
(チベットの法要ではミルクティーやパンなどが配られることがあり、1日参加していればそれなりのカロリーは摂取できる)
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