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「風と共に去りぬ」
燃え上がる朝の東の橙に、気づいてながら背を向けた、
映写機からの空想科学は昨日の夜から流れたまんま、
言葉を理解し得ない男は字幕に並んだ記号を目で追う、
義眼の老婦は途絶えた愛を延々と、やがて永久に導かれるまで、
点火直後の発煙筒ならドラッグ・レースに蹴り飛ばされたよ、いまはもう、
吸い殻みたいに小石や埃と眠りについたはずなんだ、
ブラウン管には旧世紀が見ていた未来、拙く儚く幼いまぼろし、
人は結局、調和にまでは至ることなく争うだけに終始した、
ネズミを追うネコの頭を狙うカラスは銃の標的、
彼の背後にキッチンナイフを磨く妻、彼女は移民手配師に、
抱かれて逃げる南の海を瞼に描く、あとほんの少しなのって、
砂時計を利き手に廻す、売れずに残り続けるうちに、
手垢にまみれて刻を重ねた、星明かりに流れる時間で孤独に慣れた、
小さな子にでも見抜けるはずの甘い嘘とまぼろし売った、
人は脆くも彼に酔う、今日を誤魔化せることが何にも勝ると知っていた、
ウソ売る自分は誰かを信ずることなどない、
そして時間、時間、時間が最期へ呼ぶのを待っている、
習い始めのピアノみたいにたどたどしい、雪が羽根の間を縫って、
手のひら溶ける花を見る、高みに探す鉛が混ざる雲の向こう、
月は足掻けどその手に堕ちぬ、旧世紀が描いた夢には磨き抜かれた鏡のような月の裏側、
人は調和を欲してなんぞいなかった、歩くはかつての銀幕たちの富の庭、
フィルムは切れてからから廻る、映した夢なら途絶えてしまった、
それから君は、それから僕は、
燃え上がる朝の東の橙に、気づいてながら背を向けた、
今回のように、ビリーnoteで、#詩 としているものは、発声の快感が起きるように書いています。きっと、声にして読んでいただけると、そう思っていただけるのではないでしょうか。
と言っても、詩のような体裁のものを書いていたのは以前のことで、古いものなら15年近く前のものもあります。
いまは、詩のようなものを書く気はありませんので、noteに掲載させていただいているものは、ほとんど、他に書いていたもののバックアップになります。
〈おまけ〉
![](https://assets.st-note.com/img/1690112475444-9Qrw7UVR6W.jpg?width=1200)
徒歩20分でたどり着く太平洋。この日は釣り人さんたちが。
(※右からお二人目の方の穿かれているパンツのシルエットがかっこいいな、と、遠くから。僕はどこに行っても、「あの人のコーデ可愛い」みたいなことを思ってしまう習性があります。)
この近くの漁港では、かんぱちやめひかりなど、たくさんの魚があります。
トビウオが跳ねる姿もよく見ます。
海から上がって、ウェットスーツのまま、原付に乗って、帰宅する人もときどき。ワイルドですよねぇ。
![](https://assets.st-note.com/img/1690113366958-N83U6tBrbZ.jpg?width=1200)
小さな魚の群れが走ってゆきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690112477640-oTbIbNSrac.jpg?width=1200)
これはやってみたい。一度しか経験ありませんが、シーカヤックはほんとに面白かった。
鳥取の浦富海岸での思い出。
![](https://assets.st-note.com/img/1690112702135-ef9kSfJss3.jpg?width=1200)
先に見える、黒潮ホテル。
![](https://assets.st-note.com/img/1690112744994-SpdHxDQP9G.jpg?width=1200)
これがホームセンターの精肉売り場なんです。
ここで買い置きした肉を冷凍して、少しずつ調理しています、鶏や豚なら、もっと安い。最近は、合い挽き肉で麻婆豆腐をよく作っています。
本日は土砂降りの高知からお送りしました。
それでは、また。ビリーでした。
photograph and words by billy.
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