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ナイキ・ドラゴンフライとONE TOKYO TRACK TIME TRIAL

初めてスパイクを履いて、レースを走ってきました。

ランニング始めて12年、自分がスパイクを履く日が来るとは予想だにしてませんでした。何がどうなってそうなったのか?「5年前の自分が知りたかったことを書く」というこのnoteの裏テーマに沿って振り返ってみます。

スパイクデビューのきっかけは

市民ランナーの最大のお祭り、東京マラソン。倍率は上がりまくって、走れるだけで御の字になっているビッグレースですが、今年から普通にエントリーするだけではなく、出走権を得るチャンスが増えました。

東京マラソン財団が始めた「TEAM  ONE TOKYO」のプロジェクト。年会費を払ってメンバーになり、提携するマラソンレースに出ると年齢とタイムに応じたポイントがつき(これが最大で3大会分)、イベントやバーチャルレースも参加ごとに規定のポイントがついて、その累計ポイント上位に出走権が与えられるシステムです。

準エリートには届かないけど、ガチめに走っているランナーが東京マラソンに出られるようにしてくれたのかな?と勝手に思ってます。まぁ課金ゲームに近い面も否めないのですが、それも含めてのチャンス。

実は次の東京マラソン2023は、このプロジェクトの『プレ期』で、たまたま提携レースを走っていたので申請してみたところ、権利を取れてしまいました。それに味を占めて、せっせとポイントを貯めることにしたわけです。(5年前の自分に、再来年から3回連続で東京マラソン走れるよ、と言っても到底信じられないと思いますが)

という長い前置きの上で。

そのONE TOKYOが主催する公認トラックレース「ONE  TOKYO TRACK TIME TRIAL」が、ポイント付与のイベントに指定されていました。さらにポイントが20ポイントと高めの設定(バーチャルランなどは5ポイント)。20ポイントがどれくらいかというと、フルマラソンで10分、ハーフマラソンで5分のタイム換算になるのでかなり大きいです。

公認レースなので、TEAM ONE TOKYOに入っていて、陸連登録必須、シューズも規定あり、というハードルがある分、高ポイント付与なのだと思います。

20ポイントゲットのためにこのレースに出ることは決めたのですが、規定内のランニングシューズを持っていない。僕のシューズはほぼナイキだし、ナイキにはいま規定内の薄底ランニングシューズはありません。

色々調べて、アシックスのライトレーサー、デサントのGENTENと検討してみたのですが…。このために買うのはちょっと違うかなと(どちらもいいシューズだし普通に履きたいけど)。

それなら、せっかくの機会だしと、ナイキのスパイクを履いてみることにしました。

ナイキ・ドラゴンフライ

トラックレースが流行ったこの2年で、急に有名になったシューズが、ナイキのスパイク、ドラゴンフライ。新作が出れば即完売。我らが大迫傑選手、3,000障害の三浦選手をはじめ、多くのエリート選手がレースで履いています。

最初に履くスパイクがドラゴンフライなのはどうなのかな?という思いはなくはなかったですが、「誰にでも合う」「カーボンプレートの反発がある分、ランニングシューズに近い感覚で走れる」、というレビューもあり決めました。何より履きたいものを履いた方が楽しい。

スパイクには当然ピンがありますが、それすら初見。陸上経験者のジムのトレーナーさんに相談したところ「ピンは短い方がいい」というアドバイスをもらいました。ナイキの純正のピンは7mmなので、アシックスの5mm並行ピンをポチって付け替えました。

夢の島陸上トラックで練習してみた

いきなりレースを走るのはさすがに怖かったし、もし走ってみて厳しければ善後策を練ろうと思い、陸上トラックへ練習に行きました。

江東区民なのでもちろん夢の島陸上競技場。平日夜のトラックは、僕みたいに1人でポイント練習してたり、4~5人でインターバルやってたり、短距離のトレーニングをする学生もたくさんいたり。ガチな空気が流れる中でのシェイクダウン。

1,000m×3本をやってみると、設定した3分30秒/kmは難なく出せた反面、ふくらはぎに猛烈なダメージが来ました。前傾姿勢とフォアフットには自然になる上、ピンがタータンを強烈にグリップする分、前への推進力は余すことなく伝えられる感じと、体幹とふくらはぎへの負荷は大きい。

何とか走れるかな、というのが半分、スパイク半端ないぞ、が半分。ひとまずレースは出てみることにしました。

ONE TOKYO TRACK TIME TRIAL

そして迎えたレース当日。会場は飛田給の味スタの隣、AGFフィールド。5月にB'zのライブで隣のホールに来てたので、今年2回も味スタに来ました。

何となく硬派な空気

参加者がせいぜい150人くらい。にもかかわらず陸連のスタッフが30人以上いたんじゃないかと思います。物々しい雰囲気でビビってました。

受付して、ペガサス履いてアップして、スパイク履いて流してみて、とやっていたところで「召集」がまだなことに気づいて慌てて召集場に行ったら「ここはスパイクで来ちゃう駄目です!」と(笑顔で)怒られ、腰ゼッケンが取れかかっていて「安全ピンつけておいて!」と(笑顔で)叱られ、「なんか大騒ぎだな~」と笑われ…ご迷惑をおかけしました。

ちなみに召集に行かないと失格になります。(知らなかったw)胸ゼッケンと腰ゼッケンのチェックと、靴の厚さチェックだけなんだけど、陸上競技では当たり前のルーティンだと知りました。僕の時は「スパイクだから大丈夫だね」と厳密な計測はしなかったですが、ランニングシューズは測っていたのかな?

レースは5,000m最終組になぜか入っていて、17名のエントリーで15名出走。17分30〜40くらいを狙うと決めていたので1周84秒設定でしたが…

ラップは76-80-84-84-88-87-89-88-88-88-87-85-40

結果、17分50秒。13着。

最初に集団についてみたら76で入っていてびっくり。速すぎるので4周目で離れると、今度は単独走になってしまい、ペースが保てず。中盤は88くらいで粘ってましたが、ヴェイパーだったら84は出せてる感覚でした。厚底の助力はそれくらいあるんだなと痛感しながら最後は気持ちだけで上げてゴール。

ペガサスに履き替えてダウンジョグをしながら、その後に行われていた10,000mを見学していたら、スパイクは少なかったです。確かにスパイクで10,000mは保たないだろうな…と思いつつ帰路へ。ちなみにふくらはぎの筋肉痛は3日経ってもなくならずでした。

今後のスパイクの履き方

公認レースがあればまた出てみたいので、その時はまたドラゴンフライを履きます。それだけではなくて、スパイクでのスピード練習はマラソンに活かせる部分もあるなと思ったので、ポイント練習でも履いていこうと思います。

それどころか、ドラゴンフライ以外のスパイクも履いてみたかったりもしていて、次はナイキのズームヴィクトリーを狙っているとかいないとか。ランニングのおかげで、また一つ新しい経験を積むことができました。

飛田給駅前の日高屋で夕飯食べて帰りました

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