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【詩】沈み込む夕日に

沈み込む夕日に 湧き上がる感情 うぉーうぉーうぉー 水平線の向こうに 迫りくる静けさ もうじき夜のとばりが すっと下りる 感情が少しずつ 繊細に複雑になる すると瞬く間に 星々が夜空を彩る さざ波の寄せて返すのが 聞こえてくる 目に見えない世界の夜明け 灯台へ続く遠くの岬に 家々の明かりが連なる Invisible world 連れが缶コーヒーを手渡した 温かさが手から喉を通って 溜息へ変わる 星よ 俺はここにいるぞ

    • 【詩】何かを好きになるという気持ち

      「何かを好きになるという気持ちは 原石のように尊く、 星のようにきれいですね」 小さい頃は 友達みんなが好きなものを好きになる だからって個性がないとか 落ち込まないで いいんだよ、好きだったら みんなと違うものが好きになることもある だからって変なやつとか 落ち込まないで いいんだよ、好きだったら 何かを好きになるという気持ちは この世に生まれて 生きている証拠 あなた自身が示した あなた自身の大切な気持ち 自信をもって もし周りに言いにくいのなら いいよ、無理して

      • 制作メモ1

        薄い音楽があって良い 色々あって良い 不完全なものや、不格好なものがあってよい いびつであっても良い 個性の大切さを そのときに生まれてきた唯一つの個性 同じでも良い にててもよい 大切なことは 何か 個性が許されないという 思い込みから解放されること 個性を否定する思い込みは 許されないの? たぶん許される  ただしそれは 誤った思い込みを持つことが 許されているということ 個性は許されている 宇宙によって 許さないのは その人の自由によって 許さないだけ

        • 【詩】救出

          沼に沈みゆく船から 君を救い出す あらゆる方法で あらゆる時間に ーー 動かせ 己の足を まどろみは 人を甘く誘い 石と化す

        【詩】沈み込む夕日に

          【詩】 風

          あのとき風が 不意にカーテンを揺らして 右の窓から 左の廊下へ 吹き抜けた さざめきが聞こえ 追うように目を遣ると 桜の木が 木漏れ日に 輝いていた あのとき風が 何かを吹き払った 空間が空間らしく 空っぽになって はっきりと見え 僕はそよぐ風と 揺れるカーテンが 心地よかった

          【詩】 風

          【詩】と音楽 「ふたつ星」

          帰り道、歩いて 坂道、足を投げて 腰かけた坂道、 眼下に広がる街 君は 僕らは恋人ではなかったが 君は先に腰かけて ふたり並んで腰かけて 足を投げて 並んで寝そべった 薄明るい夜空を見上げて 君は僕に尋ねた 「あそこに見えるふたつ星 取るならどっち」 少し待ってと僕は考え 「恋人じゃないけど、今だけ」と 右にいる君に腕を回した 君は何も言わず 「決めた」僕は 「君は」と尋ねると 「私は右」と。 「あ、同じだ」と僕。 「何の証拠もないけどさ」と 同じであることを伝えた。 君

          【詩】と音楽 「ふたつ星」

          詩 あなたを思い出そう

          天国とか地獄とかがあるのなら 天国で楽しく 暮らしておくれ これが助けになるというのなら 写真をみて あなたを思い出そう あなたは明るく たくましく生きた ともに過ごした日々を忘れない 今思う 自分にできたことが もう少しあったのではと 今更だね 最後にあった日から その後にあなたに起こったことを 知らなかった 今、あなたは 自由になれたか 天国とか地獄とかがあるのなら 天国で楽しく 暮らしてくれ これが助けになるのなら 写真を見て あなたを思い出そう 愛おし

          詩 あなたを思い出そう

          こころ

          人がこの世に生まれてこの方 多くの気持ちが生まれてきたに違いない 一人のひとの生においても はじめての気持ちも生まれよう それを何と呼んでいいか分からないこともあったろう 喜びということばがあるのなら、 だれかがそれをそう名付けたのかも 悲しみということばがあるのなら 誰ががそれを名付けたのかも

          詩人

          詩をつくろう 歌を詠もう 僕には心があって ことばがある