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熈代勝覧(きだいしょうらん)を見に行った。

正確には、熈代勝覧(きだいしょうらん)のレプリカを見に行った日でした。
職場のお友達から熈代勝覧が解説された本を借りて、四苦八苦しながら読んだ今夏。
江戸の街の人々の重層的な関係が描かれている...そうなんだろうと思いながら、なかなか読み進められなかったのは、やはり実物を見たことが無かったからだろう。
奇しくも年始から始まった大河ドラマ『べらぼう』は江戸を舞台に蔦屋重三郎の活躍を描いた物語。
やりたいことを見つからず燻って不貞腐れ気味の私が推すには最適なのでは?
江戸を今年の軸にしてみようかと考えての、具体的な行動第一弾が、因縁の熈代勝覧(きだいしょうらん)になんとか取り憑いてみようというプロジェクトだったのですね。

前置きが長いのでこれくらい。

行きは東京都の西側から中央線で。
グリーン車両快適すぎてやめられない。ちなみにこの文章は帰りのグリーン車両でかきあげる予定。

神田駅のホームからいかがわしさ満載のお店の看板を眺めつつ、ちょうど昼時なこともあり、持ってきたワカメおむすびを頬張る。
安定の美味しさ。たくさん歩く予定だから、炭水化物大事。そして節約も。

三越前に向けて歩くことに。途中、大量の丁髷の展示に驚きつい全部読んでしまう。

丁髷ミュージアムというそうな
幕末の志士スタイルが好きかも

歩いて銀座線三越前改札に到着したものの、しばらく熈代勝覧のレプリカは見当たらず。
地下道を彷徨って、途中日本橋ガイド的なスペースも覗きつつ、しかし「熈代勝覧はどこですか?」の一言が言い出せない小心者なのでさらに彷徨った末、三越入口のお隣に発見!

濃紺の暖簾がすてき。こと後ひとまず潜ってみた。
対面!熈代勝覧(きだいしょうらん)レプリカ

解説も丁寧で1時間くらいかけて端から端まで読んで観て、読んで観て、読んで観た。

こんな感じで...
...絵巻物に対応した解説がある!
臼の運び方が独特...江戸の皆さんは力持ちね

ちょっとした表情や素振りも丹念に描かれていて、つい観ているこちらがニヤけてしまいますね。
『おぬしも悪よの〜』って言ってる世界線。想像できる。
途中、海外の方に英語で解説している方とすれ違う。語学力と表現力と知識、すべて兼ね備えているのね...そして美人でスタイルも良かった。すごい人を見た...。
ともかく、江戸の平和と活気を満喫しましたよ。もっかいじっくり見にこなきゃね。
↓のウェブサイトはマストですな。

さて、もう最寄りにつきそうなので、後は写真で、駆け足記録。

地下から這い出て、これがあの三井越後屋。
日本橋へ向かう。
背後には美しい曲線の三越。
このゴブリンみたいな生き物は?ガーディアン?
和漢洋折衷、絶妙なバランスの意匠。
日本橋の魚河岸発祥の石碑。乙女が鎮座。
家から持ってきたおむすびだけでは足りず、にんべんで。出しの飲み比べができた。うまー!

育児の仕事の合間の小旅行。
移動時間を入れずに3時間ほどのお出かけでしたが、ますます江戸を知りたくなりました。
『べらぼう』と『3ヶ月でマスターする江戸』でお勉強しながら、この一年を楽しむぞ〜!

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