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Fishing!

 諸君、私は釣りが好きだ(以下略)
 5歳の頃に近所の小川で始めたのが最初で、今や釣り歴40年に達します。
 しかしながら、この「釣り」が鬱転の原因となり得ることは経験的に認識せざるを得ない。
 (より厳密に言えば、釣りが躁状態を誘発し、その反動で鬱に陥る)
 釣りって、のんびりする趣味と思われる方もおられると思いますが、私にとってはこの上なく肉体的・精神的にシビアなものなんです。
 まずは真夜中に長時間車を走らせ(場合によっては車中泊)、もっとも釣れそうな場所を気ぜわしく探します。
 そして重い荷物を担いでそこまで行ったら慌ただしく仕掛けを準備して釣りを始めます。
 ルアーとかフライとか投げ釣りとかウキ釣りとかありますが、いずれにしても、
 “いつ来るか、いつ来るか!”
 “いまこの瞬間にも来るかも!でもひょっとしたら一日中こないかも...”
頭ん中はフル回転です。
 そして別の頭では、
 “釣れないのは場所が悪いか仕掛けが悪いかエサが悪いか腕が悪いか”
 “周りは釣れてるのになぜ俺だけ?”
 “周りも釣れてない...移動しようか...でも荷物が大変だし他に釣れる場所はあるのか...?”
 そして、全然釣れない日は後悔を胸に意気消沈して長い帰途に就きます。
 逆に大漁だった日は既に軽躁状態になってるかも知れません。しかも帰ってから魚を捌くという大仕事が待ってます。
 ...ある意味では気分障害に向いていない趣味なのかも知れませんが、回数を減らしたり、遠征やシビアな釣りは控えたりと、「刺激の強度」を下げる工夫をしているところです。
 釣りが原因で鬱状態ってのは哀しいのです。大切な趣味ですから...

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