植物由来の次世代合成繊維『PlaX™』初の"単独展示会"を開催
こんにちは、Bioworks広報の山家(やまか)です。
PlaX™は石油由来の合成繊維を代替する、植物由来の次世代合成繊維です。
このたびパートナーである繊維商社の瀧定名古屋11課・14課の皆さまのご協力のもと、『PlaX™展示会』を共同で開催いたしました。
PlaX™生地”単独”として初となる本展示会は(今までは総合展に出展)、4月2〜4日までの3日間で多くのブランド・メディア関係者の皆さまにご来場いただきました。
展示会では、2月に参加したプルミエール・ビジョン・パリでも好評だった最新のコレクションから定番コレクションまで、PlaX™で表現できる多彩な生地を100品番以上と、約50型の製品サンプルを展示いたしました。
今回の展示会では瀧定名古屋様の婦人服地を扱う11課、ニットを扱う14課の共催で、オールシーズンを対象にPlaX™で表現できる全コレクションをお披露目いたしました。
短繊維に加え、長繊維では糸の太さ75D/36Fを中心に生地を展開。プルミエール・ビジョンでも評価された、低温での昇華転写プリント生地を使用したブラウスやスカートを展示いたしました。
またアウターの表地などにも使えるPlaX™100%長繊維のタフタ素材や、靴のアッパー材としても使用できる和紙とPlaX™長繊維の組み合わせ生地は、来場者の注目を集めました。
秋冬に向けて提案するウール×PlaX™の生地は、ウール×ポリエステルの生地と同等の速乾性と抗菌・防臭性を兼ね備えます。
イタリアの紡績メーカーのゼニア・バルファ社と協業したウール×PlaX™のニット地は、長短複合糸・混紡糸の2種類を展示し、風合いの良さを評価していただきました。
カジュアル素材ではチノやデニム、ヘリンボンも人気を集めました。
また今回の展示会で発表となった両社の新しい取り組みとして、瀧定名古屋様で展開するPlaX™生地を使った製品のOEM受注をスタートいたします。
小ロットからの受注が可能で、次シーズンの企画を検討されているアパレルブランド様や、POP UP等で新規商材を必要とされているセレクトショップ様に向け提案を進めてまいります。
これからの展望と課題
初の単独展示会は多くのご反響をいただき、今後も継続してPlaX™単独の展示会を開催していくことが決定いたしました。
繊維開発初期の頃からお付き合いのある繊維専門媒体の担当者様より、生地の進化やバリエーションについて驚きの声をいただけたことが、広報としても嬉しい出来事で、今後の広報活動の糧にもなりました。
『植物由来』で『抗菌防臭の機能』を持つPlaX™は、石油由来の合成繊維に替わる新素材として今後も高い需要が見込まれます。
「量産時における物性担保」と「コストダウン」がこれからの課題としてあげられますが、今後も瀧定名古屋様をはじめとする協業企業の協力のもと、スピード感をもってこれらの課題に取り組んでまいります。