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カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるのか

昨今、「気候変動問題」や「カーボンニュートラル」といったワードは、目にしない日は無いほど、社会的な関心・ニーズが高まっています。戦略デザインファームである我々BIOTOPEのもとにもこうしたテーマでご相談いただくことが増え、共創させていただいた案件実績も増えてきました。

本記事ではBIOTOPEで同領域のサービス提供を担当している戦略デザイナー・山田和雅が「カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるか」というテーマでの議論をまとめました。ぜひご覧ください。

デザインができる2つの貢献

BIOTOPEのストラテジックデザイナー、山田和雅です。

さて早速ですが、今回の記事のテーマである「カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるか」という問いに対する私の考えを結論から述べます。

私が考えるデザインがもたらしうるカーボンニュートラル社会移行における貢献とは、以下であると考えます。

1,カーボンニュートラル化の実現に必要な「ヒトの行動変容」を促すための具体的コンセプトを構想できるようにする
2,そのコンセプトをクリエイティブの形にし「未来をプロトタイピング(試作)」することで、行動変容を促す助けにする

本題に入る前に、議論の前提設定をしておきます。この記事では「カーボンニュートラル化」を考えるときに、自組織(地域、会社、組織など)のカーボンニュートラル化ではなく、「主として自分たちが課題解決者の立場に立って、第三者のカーボンニュートラル化を実現支援する」意味でのカーボンニュートラル化を議論したいと思っています。

というのも、カーボンニュートラル化は自助努力だけで達成するのは難しく、何らかの形で他の力を借りて現行のやり方を変える必要があるため、カーボンニュートラル化という課題解決者の立場に立つものが活躍することが重要だと考えるからです。

さて、本題に戻ります。

カーボンニュートラル化におけるデザインの貢献とは?
1,​​カーボンニュートラル化の実現に必要な「ヒトの行動変容」を促すための具体的コンセプトを構想できるようにすること
2,そのコンセプトをクリエイティブの形にし「未来をプロトタイピング(試作)」することで、行動変容を促す助けにすること

すごく当たり前のことを勿体ぶって言っているように聞こえるかもしれませんので、まずはじめに、なぜこれらのデザインの貢献が重要な意味を持つのかを説明したいと思います。

なぜ「ヒトの行動変容」と「未来のプロトタイピング」がカーボンニュートラル化で重要なのか

まず「ヒトの行動変容」について。

もしかすると、カーボンニュートラル化の話はあくまでエネルギーの発生源にかかわる話で、自分たちの生活の裏側で勝手に・ひとりでに電力会社やエネルギー会社らがやってくれればよい、と考える生活者がマジョリティかもしれません。

何を隠そう、家に帰れば一生活者でもある私自身も、今の便利な生活を変えずに(しかもコスト増も最小化しながら)誰かがそれをやってくれればいいなとよく考えています。

もしこれが正であれば、生活者は行動変容を考えるまでもなく、エネルギーを仕事にしている人たち(電力会社やエネルギー会社ら)が解決してくれることになります。

ですが、いくつか点で私はやはり生活者、広く言えば「ヒト」がカーボンニュートラルに向けての行動変容を進めていかなければならない、と考えています(自分への戒めも込めて)。

そう考える理由の一つ目は、カーボンニュートラルという活動の本質について考えた先に見えてくる「矛盾」に関係するものです。

なぜカーボンニュートラルを目指さなければならないのかを考えたとき、それは当然未曾有のグローバルイシューである「気候変動問題」に対応するため、というのが一義的な答えとなります。

しかしながら、なぜこのような問題にヒト社会が直面しているのかを問うと、少し見え方が変わってきます。

なぜヒトは気候変動問題に直面するに至るまで、あるいは、至ってもなお化石燃料に依存するのか。この根本には、大量生産大量消費型の経済活動や、成長を前提とした資本主義社会があることは勿論として、更なる深層にはヒトの進化への欲求やそこでのエネルギーの価値といった深淵なテーマが横たわっている気がします。

ここではその深層にまでは入りませんが、何を言いたいかというと、気候変動問題はそうした「ヒトの行動の総体」と「ヒトが生活する環境」との間にある「関係性の矛盾構造」が生み出したひとつの現象ではないか、ということです。

確かに電気やエネルギーを技術的に二酸化炭素排出ゼロにしたり、直接空気回収技術(DAC)のようなもので空気中の二酸化炭素を吸収してカーボンニュートラルを達成しても、この矛盾構造が生み出す「その他の同根の諸問題」の根本的な解決にはなりません。

目先の気候変動問題に取り組むのに手一杯なのに、さらにそれ以外の問題にも気を回すのは無理だという声もあるかもしれません。しかし、気候変動問題を解決しようとしている今世紀=21世紀において、この矛盾構造が生み出す問題が気候変動問題たったひとつだと考える方が少し無理がある気がしています。

こうした問題にモグラ叩き的に対応することでリソース不足に陥ることを避けることを考えると、やはり問題の深層にある矛盾構造、翻って、それを引き起こしているヒトの行動自体を省みる必要があるのではないでしょうか。

他方で、じゃあ皆つつましく生きていけばいいのだ、というのは単純かつ乱暴に過ぎます。私は、ヒトとは「常に進化し続けたい」という根源的な欲求を持っているように思います。それは儚い人生の時間のなかで、最大限にさまざまなことを体験したい、という切実な欲求とも言い換えられ、エネルギーを使うことでそれを達成してきたのがヒトの歴史ではないでしょうか。

例えば、先人たちは火を生み出し調理を可能にし飛躍的に栄養源(エネルギー)の吸収効率を高め、農耕をすることで飛躍的に栄養(エネルギー)取得の計画性や貯蔵性を高め、蒸気機関を生み出すことで移動力を高め機械に労働を任せ、電気を生み出すことで距離を超えた通信等を可能にしました。「体験の質と量」をヒトが一生にアクセスする情報量と仮に定義した場合に、100万年前の火を手にする前の人類と今の私たちとではいかに大きな差があるかは一目瞭然です。

こうした営々としたヒトのエネルギーの消費と進化の営みを否定してつましくやり直すことだけを提案しても成功は難しいと私は思います。であれば、そんなヒトの本質に向き合いながらも(受け止め共感しながらも)、生態系を持続不可能なまでに破壊することがないように、行動を変容するにはどうすればいいのか、ということをこそ問わなければなりません。

こう考えていくとカーボンニュートラルの話の難しさ、同文脈における行動変容のおそるべき複雑さが押し寄せてくるような気がしてきます。単純化してしまえば、それは単に「OOを脱炭素化する」だけの話なのですが、本質からそれを捉えると、それは「ヒト=自分自身の在り方を見直す作業」に思えてくるからです。

カーボンニュートラルをそう位置付けた瞬間、何かくらくらするような複雑さに囚われるとともに、私はヒトという存在の面白さや尊さを感じるような気がして、なんとかしなければと感じたりします。

少し話が広がってしまいましたが、以上が私が考える「ヒトの行動変容」がカーボンニュートラルに求められると思われる一つ目の理由でした。

二つ目の理由はシンプルです。現実的な視点として、エネルギーのカーボンニュートラル化を分析単位として設定した時に、カーボンニュートラルの達成には、エネルギーをつくる側、つかう側両方から同時にアプローチするしかない、ということです。

この点は、日本政府の2050年に向けたカーボンニュートラル化戦略が極めてわかりやすく捉えています(以下図)。そこで語られていることは、

  • エネルギーをつくる側の変化として、「発電源の脱炭素化」(発電するエネルギー源を石炭から再生可能エネルギー等に切り替える)を行うこと

  • エネルギーをつかう側の変化として「省エネ」や「電化」(内燃機関車ではなく電気自動車を使う)等を行うこと

を同時に進める必要がある現実です。

この後者の「つかう側の変化」とは、文字通り、ヒトのエネルギーの「消費行動の変容」が肝となり、これを適切に促せるか否かがその成否を握ってくるわけです。(これは自分自身への言葉でもありますが…)残念ながら、つくる側=電力会社やエネルギー会社等、が勝手にやるだけではカーボンニュートラル化は実現し得ない現実が語られています。

出所:経済産業省 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略

最後に、「未来のプロトタイピング」をデザインが可能にすることがなぜカーボンニュートラル化を進める上で大切なのかを説明します。

これまでの二点の話の通り、「ヒトの行動変容」が肝だということはお分かりいただけたかと思います。さて、それでは「ヒトの行動変容」を促すにはどうすれば良いでしょうか。

これもまた極めて深遠なテーマで、行動心理学をはじめ、さまざまな学問領域があり、このテーマだけで何冊も本が書けてしまいます。さまざまなアプローチがあり得、一つの正解がない当たりからして、典型的なWicked Problem(厄介な問題)と言えます。ですので、ここではひとつだけ、私なりの整理を記述することにします。

その整理とは、行動変容が起こるときの最も基礎的な条件についてです。私が考えるその条件とは、「行動をしている自分自身を具体的にイメージできること」です。

バスケットのドリブル、鉄棒の逆上がり、折り畳み傘を上手に畳むこと──。もしこれらを一度も見たことがない人が理論書だけを読んでやろうとするととても難しい一方で、理論書を読んだ上に、一度お手本を見るだけでかなり正解の動作に近づきます。それはなぜかと言えば、どのように動作すべきかを目にすることでイメージがつくからです。

いま私たちが議題にしているカーボンニュートラル化というのは、目先の選択肢のAとBいずれを選択するか、といった問題ではありません。むしろ、将来に向けての行動の変化の話で、具体的にカーボンニュートラル化の行動とは何なのかをイメージできている人はかなりの少数派でしょう。

このような未来の行動変容においての大きな障害は、頭では理論的に正しいことはわかっていても、現実として何をすればいいのかわからない(なので行動もはじまらない)ということだと考えます。

したがって、20~30年、それ以上の長い時間軸での行動変容を伴うカーボンニュートラル化の議論では、未来自体をある程度の解像度でプロトタイピングすることが極めて有効になるわけです。これを言葉を重ねるのではなく、形にして具体化させてしまうデザインならではの「塑像的アプローチ(粘土を渡されてとりあえずこねながら何を作るか考える、のような)」がとてもフィットするのだと思います。

ということで、デザインによって、カーボンニュートラル化実現のための「ヒトの行動変容」のHOW(具体コンセプト)をつくり、「未来のプロトタイピング」で新たな行動のイメージを形作ることで実際の行動変容を促すことができるのだとしたら、それはなかなかに意味深いことであることをなんとなく感じていただけたのではないか、と思います。

カーボンニュートラルをめぐる「過去・現在・未来の洞察の旅」

さて、WHYの話をした上で、ここからはHOWの話、どのようにデザインのアプローチでカーボンニュートラル化のための「ヒトの行動変容」と「未来のプロトタイピング」を行うことができるか、を私(BIOTOPE)のこれまでのプロジェクト経験から導き出した仮説として話していきます。

私たちが考えるカーボンニュートラル化プロセスのデザインアプローチをシンプル化したものが下図になります。

このプロセスは私自身は総合商社時代のカーボンニュートラル化事業の実務経験とBIOTOPEにおけるビジョンデザインのプロセスを掛け合わせた形で構築したつもりですが、見方を変えると、これは昨今新たなデザイン論として注目を集める「トランジションデザイン」とも多く共通点が多く、同理論をご存知の方はトランジションデザインの視点から理解を進めていただくと分かりやすい良いかもしれません。

さて、以下ではプロセスをひとつの流れ(カーボンニュートラルをめぐる「過去・現在・未来の洞察の旅」)に乗せて、表現してみたいと思います。

Step1: 過去〜現在の洞察

  • まずは現在の文脈、またそれが形作られた背景である過去の文脈にどっぷりと浸っていきます

  • ここでは、「なぜヒトはエネルギーを必要とするのか?」(注:エネルギーのカーボンニュートラル化を議論する場合の想定)「何がヒトのカーボンニュートラル化への行動変容を妨げているのか?」「それはなぜか?」、といったヒト理解の本質に関わる問いを積み重ね、その答えを総体である「システム」として位置付けていき、システムに存在する(問題の)構造を徹底して考えていきます。

  • 更に重要な点は、システムとその構造に浸りながら、自分たちがそのシステムのなかのどこにいて、どのような構造を形作るアクター(当事者)になっているのか、を体感として知覚することです。そうしてはじめて、自分たちと同じシステムにいる、行動変容ができずにいるヒトの悩みや苦しみ(もっと言えば自分自身の悩みや苦しみ)に寄り添い、追体験することが可能になります。

  • こうしたシステムの全視野的な理解と自らをそこに浸す体験をしていきながら、20-30年時間軸のカーボンニュートラルの議論を考える上での「本質=変わらぬ視座」を定め、システムの「矛盾構造」を洞察し、カーボンニュートラル化を進めていく上での「Key Success Factor(システム思考でいえば介入点)」を仮説として見出していきます。

システムマッピングを使用して議論しているシーン例

Step2: 未来の洞察

  • 次に未来に目を向けていきます。

  • 過去・現在が抱える矛盾を受け止めた上で、どう変えていくかを考えるための土台を作っていきます。そのためには、設定した時間軸(20-30年等)で「時代がどのように変化していくか」を見ていきます。未来を予測したり当てたりすることは不可能かつ無意味なので、時代の流れや潮流の矢印の向きに注意して見ていきます。

  • ひとつの方法としては時代全体を輪切りにして考えるようなアプローチとしてPESTLE(政治:Political、経済:Economical、社会:Social、技術:Technological、法制度:Legal、環境:Environmental)等のフレームワークを使い整理していき、そこにカーボンニュートラルの主要なマイルストーン(国のカーボンニュートラル目標等)を重ね合わせた時間軸を作ることで、未来を構想していくステージセッティングを定めていきます。そこにどんな機会があり、そこにどんな脅威がありえるのか、スペキュラティブデザインの発想を援用しながら考えていきます。

Step3: 未来ビジョン構想

  • これまでのStepで、過去〜現在〜未来の洞察を行いました。

  • ここまではいわば素材集めのプロセスで、ここからは自分たちがそのシステム+時間軸の中でどうしたいかを「主語を自分」にしながら考えていく本番のプロセスとも言えます。Step3では、「未来の時代に向けて何をしていくか」「何を期待するか」「どんな未来を創りたいのか」「どんな未来を遺したいのか」を自問自答していきます。ただし、これを言葉だけで行うのではなく、スケッチやカンバスを使って何らかの具象化を行いながらビジョンプロトタイピングしていくことに特徴があります。

  • 普段プロトタイピングに慣れていない場合にはビジュアルデザイナーがファシリテーションに入ることが重要な意味を持ち、いわゆる「デザイン」の介入が大きな力を発揮する場面となります。また、プロトタイプで拡散的かつ内発的に構想を広げたところでは、戦略デザイナーがそれを統合していき、ひとつの方向性や戦略にまとめたりすることで、大きな物語にしていきます(ここでも「広義のデザインスキル」が価値を発揮することになります)。

  • 「イメージがつくこと」が行動変容の必要条件だと先に書きましたが、『ホモサピエンス全史』でもY・ハラリが言うように、こうして「物語」にすることで、それは他者にとっても追体験可能=イメージ可能なものになっていきます。

デザイナーがファシリテーターとなり、ビジョンのストーリーをスケッチに落とすプロトタイピングプロセスのイメージ

Step4: ストーリーの精緻化

  • 創り出した物語の解像度を一気に上げていきます

  • ひとつの方向性はクリエイティブ(ビジュアル、アニメーション、コピー等)の精度を磨き上げることで、「イメージできる〜の次元」を超えて、「感動の次元(すごい、かっこいい! すてき! この未来が来ればいいのに…といった言葉が漏れるレベル)」にまで高めていきます。

  • 他方で、単に「感動した」だけでは、行動変容の確度としてはまだ不確実です。そこで、変容を現実的に可能にするための「施策・アクション」を明示すること、いわば、それがあれば簡単に変化ができそうだと思わせる素材を示すことが重要です。言うなれば、「実現戦略の精度」を高めていく。これが二つ目の方向性です。

  • この実現戦略こそが、営利企業であれば事業戦略や、ビジネスモデル、ソリューション、顧客価値提案等になりますし、非営利組織であれば取組み方針・活動プログラムそのものになっていきます。

  • 具体的には、これをデザイン思考的なアプローチで、ソリューションのプロトタイピングや、POC、実証実験の基本コンセプトとして結びつけ未来─現実をブリッジさせていったり、実行計画を未来年表のような時間軸付きのフレームで作っていきます。後者の実行計画は、今日から何をやっていくかを未来からバックキャスティングで作っていけば、組織の進化仮説を作ることも可能です。そこに、GHG排出量、経営指標(利益目標、ROIC)等の共通言語になりうる指標を示すことで、マイルストーンをデザインしていくことで更に有用にできるかもしれません。

  • このように現実的に履行可能な遷移計画(トランジションデザインのHOWの部分)としてロードマップを形作っていくことで、全体のプロセスの出口が形作られます。

BIOTOPEが制作した白馬村環境局様向けビジョンイラスト

詳細に入ってしまうので上の説明からは省略しましたが、それぞれのプロセスでは実際には様々なプログラムが組み合わせ型で必要になってきます。下記のとおり、一枚の図にまとめてみました。(図の拡大版はこちらから閲覧・ダウンロードできます)

本来であればここからいくつかの事例をご紹介したいところですが、カーボンニュートラルという目下ホットな領域ということもあり、成果物は一般公表前のものが多く、ここでは出すことができません。ただし、直近で実施した20-30年単位での水素にかかわるビジョン構想のプロジェクトで同様のプロセスを活用しています。

カーボンニュートラル化をデザインアプローチで考えるユニークさ


最後に、この記事のテーマである「カーボンニュートラルな社会への移行を、デザインはいかに支援しうるか」に戻り、デザインが提供しうるユニークネスを整理してこの記事を終わります。

デザインができる2つのこと
1,​​カーボンニュートラル化の実現に必要な「ヒトの行動変容」を促すための具体的コンセプトを構想できるようにすること
2,そのコンセプトをクリエイティブの形にし「未来をプロトタイピング(試作)」することで、行動変容を促す助けにすること

なぜデザインアプローチに意味があるのか。それは、カーボンニュートラル化を進めるためには、「ヒトの本質に向き合いながらも(受け止め共感しながらも)、生態系を持続不可能なまでに破壊することがないように、行動を変容するにはどうすればいいのか」という視点で考える必要があるため。さらに、行動変容後の未来を「プロトタイピングし形にすることでイメージができる解像度にまで高める」ことで、ヒトの(並びにヒトが構成する社会全体の)行動変容の成功確率を高めることができるためです。

不確実性が高く、複雑性が高く、未曾有の問題でもあるカーボンニュートラルの問題はまさにWicked Problem(厄介な問題)の典型です。こうした問題にはきっとデザインのアプローチ(ヒトへの深い理解や共感を出発点として課題解決策をつくる営み)が大きな助けになることだと私自身信じ、必死で暗中模索していく所存です。

プロジェクトのご相談・お問い合わせは随時受け付けておりますので、こちらよりお気軽にご連絡ください。


追伸:そもそも私は何者なのか、下記記事で自己紹介をしていますのでよろしければご覧ください。


※例として掲載したプロジェクトの事例や写真は弊社の過去の取組み案件からイメージに合うものであり、本記事でご紹介したプロセスとは異なるアプローチで共創されたものです

text by Kazumasa Yamada
edit by Ryutaro Ishihara


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