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飼育日記「めだかのきもち」㉜10月そろそろ冬眠の構え

朝の水温10℃。昨日から8度も下がった。

メダカ鉢を覗いても、いつもはわらわらと集まってくる成魚が姿を見せない。

成長しつつある稚魚たちの方が変わらず元気に泳ぎ回っている。これは意外だった。この分だと、チビ達も外での冬越しを切り抜けてくれるかもと期待してしまう。

みんなの餌の食いつきが鈍い。あれ程大騒ぎだったのが嘘のようだ。いつもの半分の量で様子を見ていると、ようやく成魚が2匹現れた。

そろそろ冬支度をしなければ。

自然環境のメダカは冬の間、じっとして何も食べず春を待つという。でも10月から冬眠が始まったら春を待たずに餓死してしまう、とメダカ鉢を午後まで陽の当たるところに移す。

しばらくして覗くと、今朝1匹だけ抱卵した♀が、お気に入りの水草の定位置で、いつまでも動かずにいる。これも初めてのことだ。

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メダカは普段いつ眠るのか、ふと気になって調べると、小刻みに、合わせて一日2〜3時間くらい、レム睡眠をするのだという。脇のヒレだけを小さく動かしてじっと浮かんでいる時がそうらしい。

それがだんだん長くなるのが冬眠か。

何となく冬越しのイメージが湧いてきた。

動いているうちに、鉢の掃除と水替えをしておこう。水草などの寝場所は充分か。風除けと保温の発泡スチロールを調達して…あとはしっかり食べて体力をつけておいてもらおう。

集合住宅の大規模改修が終わる来春、きれいになったベランダで目覚めるビオトープが楽しみだ。

                                                                        10.  18

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