飼育日記「めだかのきもち」㉛♂卵をほおばる
久々に浮かんだフレイズがある。
「おべんと持ってどこ行くの?」
子供の頃、食事中や食後にご飯粒を口のまわりに付けていると周囲の誰彼なく言われたものだ。(知らん、という地域や、世代の人も居るかもね。)
あろうことか(私にしてみれば)、口に卵を2粒くっつけて(ひと粒は付着糸の先にブラ下げて)泳いでいるメダカを発見!
許すよ。
君たち野生の生き物の流儀に反することではないものね。でも…
出来れば、私の目に触れないところで頼むよ。
ましてや君は、♀達に愛され、このビオトープに平和をもたらし、飼育者から全幅の信頼を置かれている♂メダカなんだから。
全部ほうばり切れなかったんだね。でもその姿、(あの、白鳥を演じたアダム・クーパー似の)せっかくの男前が台無しだよ。
卵を抱えた♀達の気持ちは…いいの?
しばらくして覗くと口元の一粒だけになり、かなり経ってようやく卵は消えていた。やれやれ。
いささかホラーがかった悲劇は喜劇でもあった。(苦笑)
10. 11
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