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テレビを近くで見ると目が悪くなるはウソ!?

テレビを近くで観ていると「目が悪くなるよ」と言われたことはありませんか?しかし、テレビを近くで見ることによって体への悪影響があると信じられている背景には1960年代のある出来事が密接に絡んでいました。

ほとんどの人が子供の頃に親にから「口を開けながらモノを食べない!」「ハサミを持ったまま走らない!」「テレビを近くで見ると目が悪くなるよ!」などと言われた覚えがありますよね。

しかし、「テレビを近くで見ると目が悪くなる」という決まり文句に、化学的根拠はないとついに判明したのです。めでたしめでたし。

テレビを近くで見ると目は疲れてくるでしょうが、テレビが目を痛めつけたりはしないそうです。

そもそもこの問題は、今から50年ほど前の1960年代に始まりました。安全基準をはるかに上回る10〜100万倍ものX線を放射する、欠陥品のカラーテレビがゼネラル・エレクトリック社(GE)から誤って発売されたことが原因です。

テレビはガラスの真空管の内部で、電子が赤、緑、黄の蛍光体が塗られた画面に打ち出され、電子の当たった部分が輝き、映像となります。

高速で動く電子は、真空の中で物体にあたるとX線を発生させます。この放射能から人を守るために、技術者は真空管の中に鉛を混ぜているのですが、GEの欠陥品のテレビは2つの部品が調整不良のまま発売されてしまいました。

X線はちょうどテレビの下部から床の方向に向かって屈折します。つまり、小さな子どもたちにX線が向くことになります。

今は好きなだけ、テレビの前に座っていられる

欠陥品のテレビの前に合計40時間いると、体の表面が赤くなり、痛くなるという放射線被害が引き起こされることがあると見なされました。とんでもないですね。

幸いなことに、そのような重大な被害に遭う人はいませんでしたが非常に危険ですね。最近のテレビは有害な放射線などを放出しませんので安心してください。

だからと言って、テレビに夢中になってばかりいると、頭が痛くなってくるでしょう。パソコンやスマートフォンなどでも同じです。長時間夢中になっていると、目の中や周りの筋肉を疲れさせてしまい、眼精疲労を引き起こしてしまうでしょう。

何であれ、長時間何かを見続けると、そのうちふらつきやかすみ目が起こり、頭痛や疲れを感じるようになるでしょう。

現在ではテレビの前に座りっぱなしになっていても、放射線被害を受けることはありませんが、眼精疲労を感じたら目を休ませたほうがいいでしょう。

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