創りたいもの、染めたいもの、残したいもの。
他のSNSにも書かせていただいたんですが、今日、お客さまに思い入れの深い海のタペストリーを発送させていただきました。
大好きな恩納村の真栄田岬の海のデザインで、紅型とフリーハンドで糊で防染部分を描いていく、『筒引き』という手法を組み合わせて染めました。
紅型をはじめて20年ちょっとが経ちました。当時を思い出したらあっという間の20年でした。その間2度出産しましたが休止期間もなく、今まで細々とやってこれたことに感謝しています。
掲載させていただいたタペストリーは、毎週のように潜りに通っていた真栄田岬の海です。ツバメウオの群れ、ゴンズイ、ウミウシ、などなど数えきれない海の生き物がいつも迎えてくれました。
あの珊瑚の周りのいつもいたゴマモンガラ、洞窟の中にいたアカマツカサ、あの子たちは今もいるのかな?
この年になるとあとどれくらいの作品を染められるんだろうか?と何年も前から考えています。いつ何が起こるか分からないし、染めておきたい、表現したいことはやっておきたいなあと。
まずは沖縄の海、お花、風景です。そしてあたためているのが、おこがましくもあるんですが癒しを求めている人を少しでも気持ちが安らぐものを。
実際私がそうなのです。
心身共に疲れやすい体質なので、時には救いを求めるような気持ちで芸術に触れる時もあります。音楽だったり映画だったり、神仏画であったりそれは様々です。
そんな作品を染めていきたい。創りたいものを創る、それも自分にとって大切なこと。そうすると自分自身も癒される気がします。
ではでは今宵はここらへんで。
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