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2番手で満足するな!期待を込めて贈るスーパーセカンドワイン「シャトー・パルメ」

シャトー・パルメはメドック格付けで第3級に位置していますが、その品質や評価は数多くの第2級ワインを凌ぎ、「スーパーセカンド」として高く称賛されています。


メドック1級に並ぶ品質

シャトー・パルメの歴史は1814年、当初「ドメーヌ・ド・ガスク」と呼ばれていたシャトーを、若きイギリス人将校シャルル・パルメが購入し、名前を「シャトー・パルメ」に改名したことから始まります。1830年頃にはシャトー・マルゴーに匹敵するほどの評価を獲得し、高値で取引されるワインとなっていました。しかし、その後の経営難により1855年のメドック格付けでは3級にとどまったとされています。その後も世界大戦や所有者の交代によって不安定な時期が続きましたが、1938年以降4つの名家による共同所有となり経営が安定。品質がさらに向上し現在の「スーパーセカンド」としての高評価に繋がっています。

特別なセカンドラベル「アルテ・レゴ」

通常、セカンドラベルのワインはファーストラベルで使用されなかったブドウを使用し、いわば「2軍」として扱われることが多いです。しかしシャトー・パルメのセカンドラベル「アルテ・レゴ」は、ファーストラベルと同じ品質のブドウから造られています。異なるのは、より早く楽しめるワインに仕上げるために異なる醸造技術とブドウの割合を採用している点です。アルテ・レゴとはラテン語で「分身」や「無二の親友」を意味し、単なるセカンドラベルではなく「もうひとつのパルメ」としてパルメと一体化した存在です。ラベルのデザインも金と黒が反転しており、その「分身」のコンセプトを視覚的にも表現しています。

セカンドではないという想いを込めて

シャトー・パルメは、「1級に匹敵する3級」「セカンドでありながらセカンドではない」という、2番手に甘んじない強いメッセージを秘めたワインです。今、2番手として奮闘している方への励ましの贈り物としても、このワインはぴったりなのではないでしょうか。

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