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空に関わる方への贈り物に最適?シャトージスクールの魅力

ボルドー地方のマルゴー地区に位置する、メドック格付け第三級のシャトージスクール。美しいシャトーで知られ、格付けにふさわしい品質を誇るこのワインには、知られざるストーリーが隠されています。その魅力を紹介します。

パリ包囲戦と気球から投げられたシャトージスクール

1870年から1871年にかけて行われた普仏戦争でプロイセン軍はフランスの首都パリを包囲し、住民たちは食糧不足と寒さに苦しみました。パリは完全に孤立し、外部との通信手段も途絶えていましたが、フランスは気球を使って郵便物や命令を運ぶ新たな手段を見出しました。
ボルドーの商人ガンベス氏とバリー氏は、60kgの郵便物を届けるために気球に乗り込みました。なんと二人は高度2500メートルの空中でシャトージスクールのワイン2本を楽しんだと言われています。そして、そのうち1本をプロイセン軍に向けてゴンドラから投げ落とし、「素晴らしい食事、素晴らしいシャトージスクール、そしてボナペティ!」というメモを添えたのです。
このエピソードが何を意味するのか、勇敢さの象徴なのか、それとも呑気にワインを楽しんだ事への皮肉なのかは不明です。しかし、後にパリ市が命懸けで奉仕した気球操縦士たちに記念メダルを贈呈したことから、彼らの使命が危険を伴うものであったことは確かです。

現代でも愛されるシャトージスクール - ANA国際便での採用

現代においても、シャトージスクールは空に関わる人々に愛されています。2015年度には、ANAの国際便ファーストクラスのワインリストに選ばれ、乗客に高く評価されました。

シャトージスクールを贈ろう

パイロットや航空関連の方へ

空にまつわるエピソードを持つこのワインは、パイロットや航空業界に従事している方々、または航空業界を目指している方への贈り物に最適です。

郵便・配送業務の方へ

パリ包囲戦の際、郵便や手紙を気球で運ぶことは命懸けの仕事でした。現代でも、郵便や配送業務に携わる方への感謝を込めて、このワインを贈るのはいかがでしょうか。

困難な状況に立ち向かう方へ

包囲されたパリの中で必死に戦った人々のように、絶対的なピンチに直面している方にエールを送るための贈り物としても良いかもしれません。ただし、普仏戦争ではフランスが敗北してしまったこともあり、エピソードの伝え方には少し配慮が必要です。

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