25歳で初めて見た、自分の壁を無くした景色。「素直になる」ってどんなこと?
私は生まれてから25年間、素直になったことがほとんどありませんでした。
「素直ではない」ということを自覚していないほど、素直でない考え方が染みつき、自分にとっての当たり前になっていました。
そんな私が最近、「素直になる感覚」をやっと知りました。生きづらく感じていた足枷が一つ無くなったようで、心が軽くなったことも感じられます。
それに「自分が素直に本心を話すと、相手の本心をちゃんと理解することができる」ということも分かりました。「あの人は私を理解してくれない」と勝手に思い込んで扉を閉ざしていた人に対しても、こちらがオープンになることで、相手の心を受け入れる準備が整うことを、やっと知ったのです。
「25歳になるまで、知らなかったなんて……」と自分でも思います。笑
25年間「素直になること」を知らずに育った私
素直じゃない私の考え方
「自分は素直じゃないんだなあ」と自覚したとき、今までどのような考え方をしてきたのか振り返りました。
【素直じゃない考え方のステップ】
①「私に対して、相手はこのように思うかも」と勝手に推測する
②自分の本心は言わず「相手に合わせて内容を作ったほうがいい」と考える
③本心で話す言葉ではないから、相手も私を理解しきれない
④相手に理解してもらえないから、話すことが嫌になって、自分の本心を話そうと思わなくなる
このような考え方をしていると、人に自分の重要なことを話すことがかなり重労働になるんですね。初めはきっと、疲れるから意図的に話さないようにしていたのでしょうが、気づけば、この考え方が普通になっていました。
誰も、本当の私が分からない
私はよく、「殻をかぶっているように見える」「壁を感じる」と言われます。ですが、私にその感覚は無いのです。
どちらかといえば、意見は言う方ですし、自分を押し殺して相手と接しているとも感じたことがありません。
ですが実際は、私が壁越しに世界を見ていました。
目の前に壁があることが私にとっての普通で、まるで赤いフィルムのメガネを着けながら生活しているような感じですね。
25年間そのフィルターに慣れてしまったから、そして、見るものだけでなく自分が発する言葉や、聞こえてくる音もフィルター越しのものになってしまったから、もう何が本当か分からなくなった、それが今の状態です。
自分がメガネを着けていることはわかった。でも、たまにその外し方がわからなくなってしまう。そして、メガネを外した世界に慣れない。
そんな感覚です。
なぜそのような考え方になったのか?
一番の理由は完璧主義な部分があったからだと思います。
相手から見る自分は、完璧なものでありたい。
相手に弱みを見せることができず(相手からすると、別に弱みではないのだが)、仮面をつけることが得意になりました。
もちろん仮面をつけた自分は、本当の自分ではないので「自分の言葉」と「本当の自分」でのギャップに自分自身も苦しめられていました。
素直になると、相手も心を開いてくれる
初めて、素直に話したと実感したとき
それは、上司に対してでした。
退職を決意するにあたって「今の環境では成長できないと思った」などと上司に伝えてしまっていました。
ですが自分自身を振り返ったとき、行動力の少なさや視野の狭さ、環境のせいにする他責思考に、成長できない原因があったのだと感じたのです。
いつもの私であれば上記のことに気付いたとしても、「完璧な自分」を装うために、人に話すことはしなかったと思います。
ですが、今回は勇気を持って話すことを決意しました。
と言うより、相手に受け取ってもらえないとしても、その気持ちを伝えたかったんです。
その結果、今までにない心の軽さに自分でも驚きました。
そして、上司も私を非難することなく、ただ私の話を受け止め「素直に話してくれてありがとう」と言ってくださりました。
3年間、理解してもらえないと関係性に悩んでいました。足りないのは「自分をオープンにすること」でした。
相手に理解をしてもらいたかったら、素直に自分の心を話すこと。
当たり前のことではありますが、やっと身をもってその言葉の意味を学ぶことができました。
両親も、私に反対したいのではない
次に、話すことを避けてきたのは両親です。
私のやりたいことに反対すると思ってきたからです。
なので、基本的に事後報告でした。
今回も懲りずに勝手に仕事を辞め、引っ越す契約をしました。
もちろん、しっかりと怒られたのですが(笑)、重要なことは両親が話す内容を理解することができたということです。
両親が私に伝えたい内容は、「安定しなさい」でも「危ない挑戦はやめなさい」でもなく「幸せに生きられる方法を選びなさい」でした。
だから、今回私がやりたいことを話したとき、「私がより幸せになるための選択であれば」と応援してくれました。
私が素直になって話すことで、相手もやっと私の本心に対して方法を考えることができます。自分が包み隠さず話すことで、相手からの言葉は非難ではなく、客観視してくれるアドバイスになることを学びました。
「理解してくれない」は思いこみ
相手に対して「理解してくれない」と感じる前に、自分自身がまず相手に対してオープンに接しているかどうかを見直す必要がある、と学びました。
自分の意見に対して、相手の賛成や反対はあると思いますが、
ひとまず「理解はしてくれる」ものだと思います。
理解できないのは、相手の本心が見えないから。
何を考えているのか分からないから。
本心を話した上で、相手に受け付けてもらえないのであれば、
それもご縁なのかなと思います。
なので、必要以上に相手がどう思うかを怖がる必要もないと感じています。
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