2022年3月に開催された、「第18回 ガラスびんアワード 2022」のイベントレポートをお届けいたします。
山村 幸治会長より開会の挨拶
受賞企業のスピーチ
①最優秀賞:創家 大坂屋 純米大吟醸720ml瓶詰
②優秀賞:蔵女 the kurajo
③優秀賞:百花百獣 謹白(ひゃっかひゃくじゅう きんぱく)
④環境賞:From AQUAリターナブルびん
⑤リリー・フランキー賞:AMAMI RABBIT
⑥富永美樹賞:海へ…Step ギフトBOX 森と…Step ギフトBOX
⑦日本ガラスびん協会特別賞:ファイブミ
⑧日本ガラスびん協会特別賞:ハートランドビール
⑨日本ガラスびん協会特別賞:食卓塩 100g
審査委員からの祝辞
審査委員長のリリー・フランキーさん、審査員の富永美樹さんより、祝辞をいただきました。
富永美樹さんご挨拶
私たちはコロナ禍が続いた2年と少しの間、自分たちの行動や時間の使い方を上手に変化させて、この状況に順応してきました。それでもやっぱり、直接会って伝えないと伝わらない想いがあることも分かってきたんですよね。今年は、協会のみなさんやリリーさん、私が想いを込めて選んだ商品を、自分たちの言葉で直接目を見てお伝えできた。これに勝るものはないと思っています。
審査委員を務めるようになってから、これまでガラスびんの進化をたくさん学ばせていただきました。こんな色やデザインができるのか、こんなに軽いのか、ガラスびんは変わっていくんだなと。
一方で、私たちが生まれたときからずっとそばにある安心感があって、先ほどのお話ですと紀元前からですか!? 今の不安定な世の中を生きていくにあたって、心の拠り所になってくれる、大事な存在なのではないかとも思いました。だからこそ、ガラスびんは“変わりゆくガラスびん”であってほしいし、“変わらないガラスびん”でもあってほしい。悲しいニュースを目にすることが多い昨今で、ガラスびんは人の心に訴えかける郷愁のようなものが感じられます。また良い商品を作ってぜひエントリーしてください。おめでとうございました。
リリー・フランキーさんご挨拶
映画の中で、いわゆる人が緊迫したり不幸を表したりするシーンには、だいたいガラスの割れる音がします。その音が、やっぱり人が一番望まない環境にあるからこそ、聞こえてくるのでしょうね。一昨日も大きな地震がありましたが、戦争と疫病と天災が同時期に起きるという中で、早くガラスの割れる音が聞こえない社会になってもらいたいですし、これからガラスびん製品の存在感や責任感が、社会においてさらに増していくことだと思います。日本は外国と比べて圧倒的にプラスチックの依存度が高いですし、鼻にストローが刺さったウミガメを見て何かを思い出したとしたら、まだすごく意識が低いところから始めなければいけない段階です。
デザインは、その時代の社会と世相を表すもので、今年受賞されたどの商品もコロナ禍で色々なことを考えて作られていたのが印象的でした。これからどんどん脱プラスチックは進んでいくでしょう。環境問題やサスティナブルへの関心が増すとともに、ガラスびんの役割も年々増していくと思います。望ましい環境が整っていく中で、みなさんと共に良いものを生み出し、社会に還元できるようにできればと思っています。本日はおめでとうございました。
<お知らせ>
第20回ガラスびんアワード 2024のエントリーを近日開始いたします。
各企業、ご担当者、ブランドオーナーの皆さまからのエントリーお待ちしております。