台北駅周辺でおすすめの朝ごはん8選(穴場あり)
台湾旅行で楽しみたいものといえば、夜市だけでなく朝食文化も外せません。台北では朝食の選択肢が豊富で、地元の人々は手軽だけどもしっかりと朝ごはんを食べています。特に台北駅周辺にはおいしい朝食店が数多くあり、旅行中の朝食を存分に楽しむことができました。今回は、台北駅周辺で訪れた朝食店と、そこで味わった台湾ならではの料理についてご紹介します。
台湾の朝ごはん文化とは?
台湾では、「朝はしっかり食べる」ことが習慣化されており、朝食の選択肢がとても豊富です。街のいたる所に朝食専門店や屋台があり、台湾の定番朝ごはんが手軽に楽しめます。また、地元の人々はキッチンのない家で暮らす方も多いらしく、家で食べるというより外で朝ごはんをさっと済ませるという感じで、朝から賑わう食堂やテイクアウトのスタンドの風景が見られます。
この記事では、私たちが旅行中に食べた朝ごはんやさんを8件、すべてご紹介します。有名店は調べればたくさん出てくると思いますが、私たちが行ったお店は「台北駅から歩ける」「レビュー数より行列優先」「台湾らしい朝食」という観点で選んでいますので、有名でないところも含まれます。もちろん、これ以外にもたくさん美味しいお店はあると思うので、この記事を参考に、お気に入りのお店を探してみてください。
※価格もわかる範囲で書きますが、2024年10月時点のものであり、変更されている可能性もあります。とはいえ、全般的にリーズナブルなので、あまり値段を気にせず楽しめると思います。台湾ドル=元で、旅行当時は1ドルが4.6~4.7円でした。
四海豆漿大王(Sihai Soy Milk King)
四海豆漿大王は、観光客も多いですが地元の人々に長年愛され続けているお店です。比較的リーズナブルな価格で、これぞ台湾って感じの朝ごはんを堪能することができます。
私たちが行った日もかなり混雑していましたが、左が外用(テイクアウト)で右が内用(イートイン)の列です。日本語のメニューがとても親切で、メニュー名と説明が書かれています。席に案内されたら注文し、出来上がったら呼ばれるので支払いをして商品を受け取ります。
ここで食べたもの:
鹹豆漿(シェントウジャン):温かい豆乳に酢を加えて固めた豆乳スープで、塩味が効いた優しい味わい。ネギやザーサイが入っており、朝食としても軽くさっぱりいただけます。
小籠包(シャオロンパオ):朝から小籠包を提供している点も特徴的で、熱々のスープがたっぷりと詰まった一品。小籠包と一緒に豆乳スープを楽しむのが、台湾流の朝食スタイルだそう。
焼餅油條(シャオビンヨウティアオ):パリッとした焼き餅(シャオビン)に揚げパン(ヨウティアオ)を挟んだ一品。食感が楽しめる軽めの朝食として、豆乳スープと一緒に味わうのがおすすめです。結構大きいですが軽い食感だからか食べきれました。
蛋餅(ダンビン):台湾式クレープのような卵焼きで、中には野菜やチーズが入っており、もっちりした食感がクセになります。
大四方蛋餅
こちらは蛋餅(ダンビン)と大根餅を売る地元で人気のお店です。昨日食べた蛋餅が好みだったので、さらに食べてみたいと探して見つけました。
メニューはシンプルに5つ。出来上がったらスイートチリソース、チリソース、醤油、塩コショウから味付けします。チリソースは美味しいですが結構辛いので、苦手な方はご注意ください。
ここで食べたもの:
蛋餅(ダンビン):こちらではチーズ入りの有無とは別に、下記の大根餅とのセット売り(60元)も。
大根餅(ローポーガオ):米粉と大根を練り合わせて蒸した後、表面を香ばしく焼いた大根餅で、台湾の定番朝食です。大根の風味がほのかに広がり、もちもちした食感と外側のカリカリ感の組み合わせが特徴です。
老蔡水煎包(ラオツァイ・シュイジエンバオ)
こちらはホテルのすぐ近くのお店で、朝はもちろん夜まで常に地元客が買いに来ている人気店。水煎包は小さな肉まんのようなものですが、表面がこんがり焼かれているため、パリッとしたアクセントが特徴です。
ここで食べたもの:
鮮肉包:外はパリッと、そして中は火傷しそうになるほど肉汁がたっぷりです。そこまで大きくないので、これだけ食べるなら肉以外にも野菜や韮などいくつか注文してもよさそう。
甜豆漿(ティエントウジャン):甘い豆乳ドリンク。甘いですが甘すぎず、さらさらしていておいしいです。気に入って後日このお店に豆漿だけ買いに来ました。
上品蔥抓餅
違う店と店の隙間にある露店?なのですが、毎日行列が出来ていたので挑戦してみました。お店の幅は1.5メートルくらいでしょうか?
こんなに狭い店構えでも行列が出来ているだけあり、かなり美味しかったです。ここのを食べて、すっかり蔥抓餅が好きになりました。帰国後、蔥抓餅の素を買うほどです。
ここで食べたもの:
葱抓餅(ツォンジュアビン):薄い生地にたっぷりのネギを練り込んで焼いた惣菜パンのようなもの。表面がカリッとしていていますが、中は層が重なり合ったもちもち食感が楽しめます。ネギの香ばしい風味が朝の食欲をそそり、トッピングとして卵、ハム、チーズなどを組み合わせて注文します。いくつかトッピングしても50ドルほどでした。
飯糰覇
こちらは朝食を買いに通りかかる度に20人以上の行列ができていて気になっていたお店。本当はお粥を注文しようと思っていましたが、現在はやっていないとのこと。ちなみに、中国の朝食として有名なお粥ですが、台湾は朝食にお粥を食べる文化はあまりないそうです。
日本語メニューはないので、事前にお店に貼られているメニューをGoogle翻訳で読み込んで選びました。ただ、店員さんは簡単な日本語はわかりそうでした。
ここで食べたもの:
飯糰(ファントゥアン):具材に油条(揚げパン)、そぼろ、漬物、炒めた小魚、卵などが入り、甘じょっぱい味わいが口いっぱいに広がります。もち米を使用しているため、ふっくらとした食感で食べ応えがあります。大きさは妻の握りこぶしよりも大きいですが、米よりも具が多いので案外食べられます。私は麻辣味を注文しましたが、辛さがいいアクセントで美味しかったです。
劉山東牛肉麺
こちらはミシュランビブグルマンに選ばれている有名店なのですが、牛肉麺にも関わらず朝から空いています。朝はギリギリ座れるくらいなので、並ばずに食べられます。
ここで食べたもの:
紅焼牛肉麺:ここのイチオシは清燉牛肉麺(胡椒ベース)と紅焼牛肉麺(醤油ベース)なのですが、紅焼牛肉麺にしてみました。醤油ベースですが牛肉のうまみが詰め込まれていますが、でも濃すぎずに美味しいです。
牛肉湯麺:こちらは牛肉がトッピングされていない、麺だけなのですが、妻は「そもそも麺が多いので十分」と言いながらほおばっていました。
蛋要酷手工蛋餅專賣店
旅の最終日の朝食。迷いましたが、やっぱり蛋餅!ということで、ホテル近くの人気店へ。おおどおりから一本細い道に入るのですが、お店の周りには品物ができるのを待つ人が何人もいました。
具材の組み合わせがたくさんありますが日本語メニューがあるので、じっくり選べます。
ここで食べたもの:
蛋餅夾肉(ダンビンジャーロウ):蛋餅の中に肉が入ったボリューム感のある一品で、朝からしっかり食べたい人にぴったり。台湾式の甘辛ソースとともにいただくと、味わいが引き立ちます。
忠将葱抓餅
台北駅周辺の葱抓餅のお店のなかでもレビューがよかったこちら。注文を受けて一つずつ作ってくれるので、行列に並ぶ間も見ていて飽きません。この記事のメイン画像も、こちらのお店の写真です。どのトッピングの組み合わせも美味しそうで迷いました。
ここで食べたもの:
葱抓餅(ツォンジュアビン):うまい!こちらも厚みが伝わるでしょうか。日本のコンビニとかでもメニュー化されないかな…
まとめ
ホテルで提供される朝食もいいですが、台湾では、びっくりするほど地元の朝食店が充実しています。価格も40元(200円)~でリーズナブルなため、台北を訪れる際はぜひ朝ごはん巡りも旅行プランに組み込んでみてください。ただし、お昼ご飯やデザート、そして夜市も美味しいものがたくさんあるので、食べる量は計画的に!