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同性の好きな人の話②

こんにちは。びねつです。
今回は、前回の「同性の好きな人の話」の続きです。

Aさんとは、いつも映画の話で盛り上がります。なんだかんだで数ヶ月、映画の同時視聴(通話を繋ぎながら、「せーの」でスタートを押して遠隔で一緒の映画を見ながら話す)が続いています。今日、初めて私のうちで一緒に映画を見る、いわゆるオフ会の同時視聴をしたので、そのことを書きます。

Aさんと私は朝に集合して、お昼をはさんで夕方まで一緒にいました。結果的に言うと、とっても楽しかったです。私が張り切って作ったトマトチキンカレーも、クッキーも、美味しいと言ってもらえました。
映画は何を見るか決めていなかったのですが、Aさんがシックスセンスを見たことがないと言うので、この映画は見るべきだよ!と言って一緒に見ました。二本目は、ザリガニの鳴くところ、を見ました。Aさんは、「今の場面転換の仕方がいい」とか、「さっきの発言はこの展開への伏線だったんだね」とか、相変わらず細かいところまで見ていて、一人で見る映画よりもたくさん発見がありました。

Aさんが帰ったあと、部屋に残った空のコーヒーカップや、食べ終わって流しにおいた皿を見て、寂しくなりました。たしかに楽しかったし、距離は縮まったかもしれないのですが、心の中では後悔の嵐でした。具体的には、もっと素直な気持ちを言えば良かったな、と思いました。
本当は、後輩が可愛いという話を聞いている時に、「そんなに可愛い?私よりも?」と言ってみたかったし、みんなでご飯に行こうという話の時も、「みんなじゃなくて、Aさんと二人がいいな」と言いたかったのです。でも、言えませんでした。心のどこかに、私がAさんを好きな気持ちが伝わって欲しくない、臆病な自分がいるのだと思います。きっとAさんにとって私はただの友達で、私の気持ちなんて受け入れてくれるわけがない、という考えが、私の邪魔をしている気がします。

でも、一生この苦しい想いを引きずりたくない自分もいます。恋愛として発展するかを抜きにしても、好きな感情を表に出していくことって、大事なんじゃないかなと思います。頭の中で悶々と考えていても、伝わらないので……。特に私のような内気な人間は、自己主張するくらいがちょうどいいんじゃないかなと思います。少しだけ傲慢になってでも、気持ちを言葉にしてみようと決心したのでした。


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