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契約が成立するのはいつ? クイズの正解発表!

前回は、「契約」についてのクイズを出しました。

正解発表です。


正解は、③ 店員が「はい、かしこまりました」と言ったとき。です。

みなさん、どうでしたか?
「えっ、そうなの」と思った人も多いのではないでしょうか。
では解説します。

解説

契約とは、「法的な責任が生じる約束」のことで、当事者双方の合意によって成立するのです。そして、原則として、契約は口約束でも成立します。

例えば、商品の売買契約の場合、「買いたい」という「消費者」の意思と、「売りたい」という「お店」の意思が合致したときに成立します。

このクイズの場合、消費者が、「買います」という意思表示をして、店員さんが「はい、かしこまりました」と売る意思表示することで、お互いが合意したことになり、契約が成立するのです。

思ったよりも早い段階で契約は成立しています。
「お金を払っていないから」とか「商品を受け取っていないから」契約は成立していないとは言えないのです。

契約が成立すると、消費者には「お金を払う義務」と「商品を受け取る権利」が発生し、お店には「お金を受け取る権利」と「商品を引き渡す義務」が発生します。

悪質業者が、言葉巧みにあなたに商品を売りつけようとします。なんとなくいいなあと思い、「これ買います」と言ってしまうと、契約が成立してしまうのです。そうなれば、「お金を払う義務」が生じてしまうことを覚えていてください。

ときどき、契約書に、印鑑を押していないから、また、サインしていないから、「まだ大丈夫だよ」という人がいますが、大丈夫じゃないのです。
契約は口約束でも成り立つことを覚えておきましょう。
契約書は、意思表示を明確にし、トラブルを防ぐために交わすだけです。

大事なことは、買い物などの契約をするときは、よく説明を聞き、よく調べ、理解・納得した上で意思表示をする、ということです。金額の多い少ないでなく、慎重になるクセを付けておきましょう。

以上、本日の講義は終わりにします。

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