僕を信じてください
2016年9月5日
この間、久しぶりに発狂したい気持ちに駆られまして、
アンディモリというバンドの、ベンガルトラとウイスキー。という歌を聞いた時、そうなってしまったわけです。
有名で、素晴らしい評価を受けている曲ですから、今更何を、いや、そんな冷たいお人はいないか。実はですね、この歌、以前にも聴いていたことがあるんです。当時十九歳。いい曲だなと思っていて、あとはあまり覚えてないです。数年後、なんだか石ころを思い出すみたいに聴いてみたら、それはもう、家の中で、一人の男がばっと立ち上がった。偉い話ではありませんが、およそ思春期を終えた大人の男が、ぶり返したということです。音楽は偉大だと。言わずもがな。知らないよそんなこと。
そこからですね、一日中歌っていたんですね、僕は。本当に、しかも歌詞なんかうる覚えだから、フンフフンって、安いウイスキーウイスキーウイスキーって、リズムも滅茶苦茶でした。ベンガルトラを虎とは知らずに暗い二足歩行の化け物かなだなんて。それでも途切れなかった。脳内歌唱を有りとするなら、本当に一秒たりともですよ。嘘嘘。嘘ぴょん。どうせ信じてもらえませんですから。
次の日も熱や冷めず。夢も覚めず。おや、うまいことを書いた。ぼちゃん。ほほん、ドブに足をいれたな。
この日は、他の曲も聴いてみました。つまり、どの辺りが好きかというと、そんなこと書くもんか。発信者がなにをいってやがると、まあ、そんなことはどうでもいいんですよ!ガハハなわけですよ。いくつか聴いてみて、僕もこんな歌が作れたらいいなと思いました。僕のは遊びですから、気楽にメロディだけお借りして、作詞をしてみました。
ミルクに砂糖まぶすの
元からの甘味などわからない
たまにわかる時もあるけれど
それを知ったら後には戻れやしないんだ
パインが好きな女の子
ぶっきらぼうに会計を済ませて
毎日その日の気分に合わせて
様々な人の模倣を繰り返す
暗いアンデルセンとかに打ちのめされたり
照らす方向に背いたりする
I sing POP I sing POP for you
光になんてなれやしないけど
Don’t stop I sing POP for you
And who are you who who are you
超時空なわけでもないのに
昔ならブルーのジーンズ
それが今では黒のコーデロイだなんて
想像つかないあの日の僕だけ
今でもちゃんと覚えているんだ
パラレルパラソルパニックなど違うけど
ファッションエモーションとセッション
上巻ばかりを集めた本棚
アイスのしみさえ溶けてしまったね
星が連なって見えた
瞬いたらまた増えた
虚栄のプラネタリウム
シャーペンにこだわったって
何も書けない夜だけ愛して
ワンプレートによそってくれ
ポークビンダルアンドラムキーマ
大食いが趣味ではないけど
ここはまさに生き地獄
笑えないこの表現力
そうやって誰よりも愛してる、クルックー
I sing POP Ising POP for you
光になんてなれやしないけど
Don’t stop I sing POP for you
ポークビンダルアンドラムキーマ
そんな高価なものじゃないけど
シャーペンにこだわったって
何も書けない夜だけ愛して
それでもずっと歌ってくれ
Sweatyな夜、Sweetest night
そんな高価なものじゃないけど
で?
お疲れ様でした。
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2016年9月19日 追記
ようやく恥が消滅した。長くも、短くも、なかった。
勢いで文章を書き、瞬間、良いと思えた歌詞を載せた。馬鹿らしいほどに、それは愚作で、妙な終らせ方をして自暴自棄を演じたのであった。
出来上がった時は確かに高揚さえしたのに、ああ、あああ、例えば、ぷぎゃあとか、ぐぬとか、僕はそんな様子になってしまった。狼狽えた。
何故にこれは駄目だと気づけなかったか。ひでえじゃあねぇか。才能の、カケラもない。僕は未だに自惚れてやがらあ。言葉遣いが、馬鹿丸出しだ。そもそも才能という言葉を多用する者は、皆痛い目を見るべきなのかもしれない。
それにしても、小山田壮平は、アンディモリはすごいなあ。あんなメロディや歌詞、僕も、誰にも思いつけやしないですよ。今は素直です。僕には誰かになりたいと思う癖が、きっとあるみたい。誰かのようにではなく、「誰か」なのです。
僕は、僕のままでは、いけません。模倣に対して論ずる者は、既に模倣をしている。利口な僕は、全てとは言わないが、おおよそわかっているつもりです。
さて、そろそろ感謝の念を唱えようと思います。
いつかまた、会いに来てくださいね。信じております。その時の僕は、多分また別の誰かに憧れて生活を重ねて、おわかりでしょう、それでも結局、変わらずに愛してしまうのですから。ソーメン。