春巻きを3種食べた日 2024/9/15


コッテリ眠った朝、目を開けるか開けないかほどの意識のなか指先でスマホを探り当てる。10:57。通知をスワイプで消化して必要なものだけフムフムと読み動き出す。起床、身支度、外出にかかる最短時間は50分、目標に設定してダダダと行動した。

大阪駅でナオさんと待ち合わせ、5番線は神戸方面へと向かう。現時点で携えている水分はお茶だが、2人の間には酒を意識した空気が漂っていて、お昼ごはんをどうするかワクワクと会話して新長田で下車する。

歩いてほどなく目当てのベトナム料理屋へ。ラストオーダーぎりぎりに滑り込みオーダーする。つくね入りまぜそば、春巻きセットにしてナオさんと瓶ビールと共に分け合う。すべて洗練されたクセのないおいしさ!夢中でズズと食べ切りそそくさと店を出る。春巻きは揚げも生も食べたい派(春巻き過激派)のわたしとしては嬉しいセット設定だったな。スイートチリとゴマだれと2種あるのもテンションがアガった。

暑いのでビールが染み渡った。このつくねがまた肉肉しくて、少しスパイスが香ってうまいのだー。

最新号のあまから手帖(2024.8月発売の二宮特集)で安田謙一さんが紹介されてたお店だそう。確かすぎる!!サイゴンチュンハイ、また来よう。


そこから歩いて10分ほど、住宅街の中にある工場跡地へ向かう。そこで開催されている実家市という催しが目的地だ。その名の通り、実家に眠る品を譲るフリーマーケット的なもので、定期的に開催されているのをInstagramで見かけて気になっていたのだ。ポストされる品々の味はもちろん、ネーミングの妙よ。なんとも気になるよね、と連れ立って出かけてきたのだ。

近づくと人だかり!賑わっている

なんともそそられる、この品々よ!100円からとお手頃な価格で、丁寧に使い、保管されてきたであろう品が並んでいる。素晴らしすぎる。聞くと、主催者の親族のご実家一軒分のものを放出しているそう。センスの良いご家庭なのだな。

このスペース以外にも、個人で収集されたレトロな小物を売るブースや、ハンドメイドのアート作品、革製品など販売するブースがいくつか出されていた。

しかし湿気のすごい中歩いてきたので汗が止まらず、まずは販売されているビールをいただいて飲みながら眺める。すると、突然「ちょっと変な紙芝居をします」と男性が宣言、会場の真ん中で紙芝居が始まった。

本当に突然だった。

男性がオリジナルで作ったもののようで、話も絵も独創的だ。紙芝居というと、教訓のある昔話が題材になりがちだが、そういう筋があるものではなく、もっと脈絡なく出来事や場面が降ってくる感じの内容で、一度に理解するのは難しい。同時に見せられる絵も力強くシンプル、収まりはいいのだが、どこか突拍子がない雰囲気がおもしろい。思わず集中して見入ってしまうものだった。

終わり、拍手喝采。

少し後でお話を聞かせてもらってみたところ、絵やお話だけでなく色々なジャンルでアート作品をつくり、あちこちで展覧会などもしているそう。行ってみたい。

再度意識を実家市へ。欲しいものだらけだが、厳選して数個に絞る。大事にできる分だけ、譲り受けよう。支払って包んでいただく。

主催者の方はナオさんのことをご存知の方のようで、入店時から声を掛けられていた。有名人だもんな、すごい。


催しを後にして駅方向に戻るが、2人とも暑さにやられてへばへばだ。どこかで涼もうと店を探して歩く。駅前は驚くほどお好み焼き屋ばかりで(日曜日で閉店していただけか?)ちょいと立ち飲み、という店をあまり見かけない。神戸のソース文化の根付き方を目の当たりにしたな。
ナオさんに「長田のあたりは本当に角打ちが多いんです」と聞いていたのだが、一般的な飲食店のお好み焼き屋率が高いからこそ、角打ちが一般的な酒場的に発展した可能性はないだろうか?と考えながら歩いた。

通りかかった杉玉に落ち着く。もろこし茶ハイ、緑茶ハイと2杯ごくごく飲んだ。


駅前ではスチールパンという楽器をメインにしたミュージックステージをやっている。陽気なメロディが楽しくて、場にいる人ものんびり楽しそうに見ていて、はちゃめちゃに踊っている親子とかもいて、すごく良かった。

長田は鉄人28号の作者の出身地らしい。駅前にデカい鉄人がいる。

ここで長田を後にする。今度は角打ちの開いている曜日にハシゴしに来たいな。


大阪に戻りナオさんとは別れる。我が町鶴橋へ戻ろう。一度自宅に戻って荷物を置いて、汗を流してから再度出かける。

最近作ったZINE「happy hour vol.2」を、取材させてもらったお店に御礼と共に渡しに行くのだ。まずはスギモトから。タイミングよく空席あり、ビールとお刺身をもらう。

ZINEをお渡しする。もちろん営業中でお忙しいのでその場ではパラパラめくるしかできず、後で読ませてもらいます、という会話にとどまったが、喜んでいただけたようで嬉しかった。

カニ身の春巻きという、贅沢な料理を注文。

本日3つ目の春巻き。わたしは春巻きが好きなのである

身がホワホワなのに外がパリパリなのよ、ウマイなんてもんじゃないね!

これ、いいな。ZINEをお渡し行脚しつつこうしてまた美味しいものをいただいて回ろう。

混んできたのでそそくさを失礼する。もう一軒行きたいとウロウロ歩いたが、どの店もタイミング悪く入れずだった。また行こう。自宅に帰り眠った。


今日の戦利品

パンダの置物。最高にかわゆい。


ZINE happy hour vol.2

ZINE 散策!関西ローカルチェーン酒場1 得一
をオンライン販売しています!ぜひに🙌


もし投げ銭的にサポートいただけたら泣いて喜びます!いただいたサポートは次回ZINEの制作費にあてさせていただきますm(__)m