CAD オペレーターからBIMオペレーター
今回は、CAD オペレーターからBIM オペレーターへの転身について書いていこうと思います。
CAD オペレーターとは
建築設計の図面作図補助をするお仕事です。
建築設計及び施工業務には、必ずと言っていいほど大量の図面が必要となってきます。契約図、検討図、基本設計図、申請関連図書、実施設計図、施工図等、物件規模にもよりますが、設計者、施工者ともに、かなりの枚数の図面が必要となります。
それらの図面の作図や修正をCAD を使い行うのがCAD オペレーターとなります。
CADオペレーターに必要な資格は特になく、CADやWord 、Excelが触れたらなることができます。オペレーターの経験がない方は、建築の専門的知識が必要かと思われるかもしれませんが、必ずしも必要ではありません。少なくとも、筆者が今まで出会ったオペレーターの方々のほとんどは、建築以外の畑から来た方々でした。
その業務のほとんどが、未経験者でも対応可能なものになってます。
給料
派遣社員での契約が大多数で、時給1500円~2500円ほどが相場です。※2022年7月時点
BIM オペレーターとは
BIM オペレーターの仕事は主に、2D図面のモデル化、BIM モデルの修正、ビジュアル資料作成です。
まずはじめに、業界未経験者にオススメできる仕事ではないです。前提として、建築図面が読めなければ、BIM モデルを作成することができません。よって業界未経験でBIM オペレーターを目指している方は、CAD オペレーターを経験し、ある程度図面が読めるようになった時点で、BIM オペレーターになる方が、現実的かもしれません。
BIM オペレーターに必要なスキル
・BIMの操作
・CADの操作
・図面基礎知識
・Excel、Word
持っていると重宝される知識
・ビジュアルプログラミング
・プログラミング知識
・3Dの知識
・レンダリング知識
・Photoshop、Illustrator
給料
派遣社員及び正社員での契約があり、時給換算すると、1500円~2800円ほどが相場です。※2022年7月時点
現在は、フルBIMを導入する企業が少なく、活用範囲も限られているため、BIMに特化した求人件数はあまりありません。BIMを扱える人材は、不足しているため、今後日本企業に導入が進むと、需要が高まり、給料アップも見込めるでしょう。
最後に
CADオペレーターをされている方は、BIMオペレーターに興味がある方が多いのではないでしょうか?
CADとは違い、BIMを扱えるようになるまでには多少の勉強が必要となってきます。しかし、今後の需要を考えると、BIMオペレーターを目指すのも1つの手段ではないでしょうか。
次回は、筆者が実際に使用しているBIMソフトウエアAutodesk Revit の独学での勉強法について書きたいと思います。