タイの報道を読む 貧困ビジネス

もはや私も書いていて申し訳ない気分になるくらい新型コロナウイルス絡みの話続きだが、世界のニュースも新型コロナウイルス絡みばかりだ。日本でも飲食店やバー、クラブなど接客業からの悲鳴が聞こえてくる。フランスはレストラン、カフェ、映画館などを生活に必要不可欠な場所ではないと見なし閉鎖宣言。エッフェル塔やルーブル美術館もそこに含まれる模様。スペインもロックダウンとあるが少なくとも国境閉鎖ということか。

日本もイタリアからの渡航者に対する措置を検討しているというが、正直言ってイタリアから新型コロナウイルスを逃れて日本に来る人は3人も居ないような気がする。やはりダイヤモンド・プリンセス号のインパクトは大きい。

では、我らが愛する微笑みとナムジャイの国タイはどうなっているのか。感染者及び発症者数国別ランキングでは40位以下。政府の厳正な対応が効を奏しているのか日本も見習う点はある。しかし観光産業立国のタイでそれでよしと本心から思っているのは一部の富裕層のみだろう。フランスの対応も緊急事態のそれで、レストランやカフェ、そして映画館などの事業者及び従業員達には生活の糧を絶たれたも同然。

この記事に引用させて頂いた上記ツイートの動画は反政府デモとにらみ会う警官隊のもの。政府の対応が有史以来拙劣でなかったことはないがやはり前述の閉鎖宣言は多くの人々に不満を抱かせた。「フランス人は羊ではない」とあるが、日本人も中国人も羊ではない。こうしたデモが今後世界各地で発生することは不可避。タイは同じ道をたどらないと言えない要素は既にある。

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