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暇つぶし。村上春樹をchatGPTに学習させた。

chatGPTに、村上春樹の文章を読ませて、特徴を真似してもらった。

指示は次の通り。
『村上春樹の文章を示します。この文体の特徴を真似して、スパゲティの茹で方についての説明文書を作ってください。』
そして学習させたのは、TVピープルの初めの3ページ。

TVピープルが僕の部屋にやってきたのは日曜日の夕方だった。季節は春だ。たぶん春だと思う。いずれにせよそれほど暑くもなく、それほど寒くもない季節である。
(中略)
そして音が聞こえる。いや、音というよりはそれは分厚い沈黙が闇の中で立てる軋みのようなものだ。ックルーズシャャャタル・ックルーズシャャャャャタル・ッッッッックルーズムムムス、とそれは聞こえる。
(中略)
カールスパムク・ダブ・カールスパムク・ダブック・カールスパムク・クブ、とそれは聞こえる。  TVピープルはだからこそ日曜日の夕方を狙って僕の部屋にやってきたのだ。まるで憂鬱な考えや、秘密めかして音もなく降る雨のように、彼らは時刻の薄闇の中にそっともぐりこんでくるのだ。

TVピープル 文春文庫 村上春樹

たった3ページで、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた、春樹感。冒頭から猛スピードで尖り散らかしている。私はこの短編が大好きだ。涎が出そうだ。

さあ、chatGPTはどんな風にアウトプットしてくれるのか…!?

スパゲティの茹で方についての説明を、村上春樹風に表現します。

スパゲティの調理は、その日の気温や季節にはあまり影響されない。しかし、日曜日の夕方、夕陽がゆっくりと西に沈む時刻に、スパゲティを茹でることを選ぶのは、何か特別な理由があるように思える。その時刻、キッチンに立つと、水が鍋に注がれる音が静寂を破り、スパゲティがゆっくりと湯に沈んでいく様子が、日常からの逸脱を感じさせる。

スパゲティを茹でるには、大きな鍋にたっぷりのお湯を用意する。水の中に塩を加え、微妙な塩味を与える。火をつけ、湯が温かくなるにつれ、スパゲティの束をゆっくりと湯に差し入れる。そこで疼くような感覚が生まれる。スパゲティがゆっくりと柔らかくなり、まるで記憶の深層から何かが引きずり出されるような気がする瞬間だ。

茹で時間は指示通りに守る。その間、鍋の中でスパゲティは踊るように煮えていき、湯気は夕日のように光を放つ。そして、スパゲティが適切に茹で上がると、火を止め、湯をザルできれいに切り、パスタソースと絡める。カールスパゲティとカールスパムク・ダブックのように、スパゲティの麺が絡みつき、美味しさが一層引き立つ。

このようにして、日曜日の夕方にスパゲティを調理することは、何か特別な魔法が込められたような瞬間となる。

chatGPT

素晴らしい。完コピじゃないか。
こんな文章、何かの作品で書いてなかったかな…。ねじまき鳥クロニクルって、この文章のあとに謎の女から電話がかかってくる話じゃなかったっけ…。とか思ってしまう。

一番良かったところは、カールスパムクを頑張って使おうとして、カールスパゲティを生み出したところ。愛しい。

また別の文章で、AI春樹。やってみようかしら。

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