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泣いて解決する小学生ライフ

子供の頃にあった出来事を何の前触れもなく突然思い出す時があったりしませんか

ワタシはテレビでマラソン中継を見たらかなりの頻度で思い出す出来事がある

あれは小学生の3年生か4年生の頃
体育に持久走というマラソンのタイム測定があるカリキュラムがあってワタシは張り切って早起きして楽しみに登校したある日のこと

多分給食の前4時間目だった
1500mの持久走
アホで体育が大好きチームのワタシと
頭良くて体育が苦手チームでは持久走への意欲というかやる気の温度差が激しい

アホチームはまるでリオのカーニバル宴たけなわのような盛り上がりに対して賢い苦手チームは借りてきた猫が剥製になってるような盛り下がり

しかしその2種類の小学生だけではなく賢くて体育が大好きな子とアホで体育が苦手な子も当然存在する

その後者のイレギュラーチームな存在クラスメイト小山田くん(仮名)がその後彼の小学生ライフにどえらい事件を起こすとはその時誰が想像できたでしょう

クラスメイト小山田くん(仮名)はアホなのに運動苦手という他の誰とも違う特性の持ち主で、精一杯良く言えば我が道を行くタイプ

給食も好き嫌いが激しく食べ終わるまで居残って昼休みまで給食時間
ひとりイタリアのシエスタの様相だ

ワタシからすると学校に何しに来てるのか当時不思議な存在感バリバリのクラスメイト小山田くん(仮名)だ

めんどくさいので以下オヤマダクンとさせてもらうがアレは寒い冬の日なのに当時の小学生は半袖半ズボンの体操着

「子供は風の子」とか言われていた時代、イヤこんなもん子供でも寒いもんは寒いと思いつつスタートラインにそれぞれ悲喜こもごもな小学生が並ぶ

いよいよ先生のスタートの合図でアホチームは全力疾走でスタートした

頭良いチームとオヤマダクンは今思えばソレなりにスタートしたんだろうが気がつくとワタシ達といきなり校庭半分ぐらい差が付いていた

アホチームはまさにアホのように全力疾走のペースのまま頭良いチーム&オヤマダクンを周回遅れにして走って行く

そうしながら2回目追い抜く時にオヤマダクンが泣きながら走ってる事に気がついたワタシ
いつもなら「どしたん?」と声をかけるが今はソレどころではなくアホの中のアホを目指して真剣勝負の真っ只中
他のアホとアホの王者をかけ熾烈な戦いをしているのだ

オヤマダクンの事を気にはしながらも3歩走ったら忘れるニワトリのようなアホさ加減でオヤマダクンの涙をすっかり忘れてさらに3回目追いついていく

ニワトリさんごめんなさい
そして先に言っておく
オヤマダクンごめんなさい

後ろから見てもオヤマダクンが悲しそうにシクシク泣いてるのがわかるくらいますますスローダウンしている

どんどん近づいていくとオヤマダクンの半ズボンから当時小学生の憧れの遠足のお供、チョコボールらしきモノをちょいちょいこぼしている

しかしアホなワタシでも追い抜く瞬間そのチョコボールが何なのかわかってしまった

子供心にかわいそうと思ったワタシは良かれと思って朝礼台に立っている先生にイヤ校庭中イヤ学校中に響き渡る大きな声で

「先生!オヤマダクンがう◯こして泣いてます〜!!」

ど真ん中にストレートを放り込む
当然アホチームの他のみんなは大爆笑
子供は残酷だ

「笑ったらかわいそうやろ〜!!」と
悪気なくまたも大声で火に油を注ぐワタシ
さらに号泣してゆくオヤマダクン

直後走って来た先生に頭を思いっきりしばかれて
「オヤマダクンを保健室に連れて行ってあげなさい!」

なぜワタシがチョコボールをポロポロこぼすオヤマダクンを保健室に連れて行かなければならないのか不思議に思いつつマラソンでアホの王者になれなかった悲しさとでオヤマダクンとふたり
それぞれ別理由でシクシク泣きながら保健室に行った

保健室の先生は夜道で変態を目撃したかの様な表情でビックリしていた

そりゃ自分は保健室の先生なはずなのにう◯こもらした子供を他の子供もシクシク泣きながら突然アポ無しで突然たずねて来たのだ
その後保健室でオヤマダクンがどうなったかは憶えていない

そして見事無事、必然的にあだ名が
「チョコボール」に決定して学年で一躍静かなブームを巻き起こしたオヤマダクン

その後アホなワタシはそんな事スッキリこっきり忘れてオヤマダクンとはなぜか仲良しになって登下校も遊びも一緒にするようになったのだ

お正月にテレビでマラソン中継を見ていると必ず思い出す

そんなチョコボールとは現在でもお正月とセットの年賀状のやり取りをしているおわり

#なんの話やねん
#金なら1枚銀なら5枚







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