台湾のチアガールにまつわる話 台湾は韓国の美人が大好き!?日本人チアガールは来にくい!?

台湾の今のチアガール活躍しやすい時代は2013年から、そして2023年から大きなターニングポイントを迎えた、それは韓国チアガールの台湾進出である、今の台湾の野球界は一体何でこういう背景になるのか、いくつかのテーマについて私特有の観点を提出します。


☆韓国人がやってくる前はすでにチアガールがセンターに居る

実は2018年から2022年までに何人か人気爆発レベルのチアガールがありました。

特に成功したのは中信兄弟のチュンチュンと楽天のリンシャン、チュンチュンの場合はチームの主砲の一人の陳子豪の応援歌で大ブレイク、元々タレント・チアガールとして活躍の前に素人としてテレビ出演で知名度を上げていて、その知名度をさらに不動のものに。

一方リンシャンは彗星のごとく現れた新星、元々チアガールを有名させることが上手い楽天である以上、人気になってはエースの座につくのも考えられる。


☆移籍は禁断でなかったが、前所属のファンと「喧嘩別れ」になった2人

2019年シーズンに楽天の前身のLamigoに移籍した統一出身のチアガールのYuriは統一ファンの逆鱗を触れてしまい、当の本人は統一ファンの怒りについて「移籍しても、応援されたら嬉しい」と語ったが、統一ファンは納得できずに居た、だが皮肉にも統一は2019年シーズンはLamigoのホームでの桃園にて開幕12連敗を含め、3勝16敗1分と振るわなかった。

2021年シーズンに元中信兄弟のチアガールだった壮壮が楽天の応援先導に一人に就任したことで中信兄弟ファンも怒りが、実は彼女が「生涯中信兄弟ファン」宣言をしたにも関わらず、楽天の応援先導になった理由は「安易な生活を捨てて、大きい挑戦をすることに」という、これに全球団中、義理人情を特に重視そしている中信兄弟ファンが納得できませんでした、中信兄弟はチアガール立ち上げては何人かが移籍したことがあるも、こんなにバッシングされたのは彼女が初めてで、裏切り者として定位された。

だが壮壮には「チアガール界のシルバーコレクター」という不名誉なジンクスを持っており、中信兄弟のチアガール時代では台湾シリーズすべて敗退、楽天の応援先導就任後2度台湾シリーズも敗退、うち一度は中信兄弟に敗れた、さらに2021/22シーズンから台湾のプロバスケチームのサブMCに就任したが、3季過ぎては全てプレーオフ準決勝敗退になっている。


☆幻の日本人チアガール第1号

実は2020年、楽天には日本からチアガールが台湾に来るはずだった、彼女の名前は今井さやか、ロッテのカンパイガールズの一員という肩書きで楽天の前身Lamigoと縁を結び、2020年台湾で楽天のチアガールとして活動の予定だった。

だがコロナ禍により彼女の来台が幻となり、2020年当時では彼女が来れなくても、メンバーの名前に彼女の名前を載せていたが、本メンバーとしての応援は実現はしていなかった。

だが実現しても全ては上手くいくというわけでもない、Lamigoはロッテと友好関係を結び、2015年からロッテの応援曲を使用、楽天に身売り後でも応援曲の使用は継続している、2020年当時、楽天モンキーズになってもロッテの応援が続いていた、その試合の映像が日本のネット民が見ると「楽天なのにロッテの応援をしてて草」とコメント、Lamigoとロッテの関係性を知らない発言と思われたが、その関係性知っても見方が変わりそうにない、さらに当時は鈴木大地選手が東北楽天に移籍のもあり、ロッテと東北楽天の関係性を考えると、東北楽天の兄弟球団になった楽天への見方も楽観できなかった。

その後台湾では韓国のチアガールを呼ぶつもりもコロナ禍に阻まれ、そのターゲットは韓国で引退した。

しかし、あの少女が台湾にやってきたのである。


☆韓国チアガールという「黒船襲来」

2023年シーズン前、楽天は韓国から大人気のチアガールであるイ・ダへを引き抜き、大きな話題となった。

イ・ダへは韓国プロ野球で11度優勝のKIAタイガースの元チアガールだった、彼女がKIAタイガースのチアガールとして大人気を博したが、選手よりも人気のチアガールとして知られ、その人気っぷりがKIAの応援団長は名指しせずもイ・ダへを批判の理由になり、結局イ・ダへは韓国を去ることになった。

KIAタイガースはKBOで11度優勝の名門でありながら、近年成績が低迷で、2019年から2021年はポストシーズン圏外の6位以下に沈み、イ・ダへ人気絶頂の2022年も70勝73敗1分の5位でポストシーズンに返り咲きも、ワイルドカード決定戦で一発敗退を喫した、当時のKIAは戦力の過度期でもあるのです、結局このチーム状況で、イ・ダへ人気はKBOの名門の応援団とチアガールの内紛を起してしまったのであった。

そんなイ・ダヘは楽天のチアガールに加入すると、たちまち人気者になり、リンシャンと共に二枚看板となり、1年目の2023年はチアガールの仕事の他に、かなり多くのCMイメージキャラクターとして活躍している、もちろん今年もそうです。


☆イ・ダへの人気の唯一の誤算

2023年、楽天は兄弟球団である東北楽天にてコラボイベントを開催、うち一回はリンシャンとイ・ダへのコンビで出演した。

ただ当時、この出演者情報でネット上の反応は予想を反し、一方的な歓迎ではなかった、一部の意見は「リンシャンで十分、イ・ダへはノーサンキューだ」という、イ・ダヘについては厳しい声があった、話によれば、日韓のスポーツのライバル性で、日本人は韓国のスポーツにまつわるチアガールへの抵抗があるというのですが、こういうことは台湾の楽天球団は知る訳もなく、イ・ダヘの来日は評価されていないことも計算していなかった。

イ・ダヘは味全ドラゴンズに移籍したため、こういうことは二度とないと思うが、今後楽天に韓国人のチアガールが加入したら、また日本にやってくるかもしれない。


☆イ・ダヘ効果で韓国人チアガール続々

イ・ダヘの大人気を受けて、台湾は韓国人チアガールを次々と呼び、気がつけば、中華職棒の6球団中5球団が韓国人チアガールを有することになった。

韓国人チアガールを手を出した2番目のチームは2022年に新規参入のTSGホークスだった、本来はチアガールの育成の先生のはずだったが、大人気のせいか、メンバーの一人になり、結局やってきたのは2人だったという話もありました。

また、台湾プロバスケの韓国人チアガールが野球界にスライド入団のケースは2人もあります。


☆台湾の応援は日本人より韓国人が受け入れやすいのか?

答えは「YES」と思います、台湾の応援は韓国からの影響は強い、けれども台湾式もあります。

その台湾式は「ホームチーム本位の絶対優勢的な応援」です、例えば中華職棒の試合で、ホームチームの投手が2ストライクになった時に、ファンは三振コールの大合唱をする応援、楽天では三振コールの合間に太鼓三回叩く「日本チャチャチャ」ならぬ「三振チャチャチャ」、味全の場合は太鼓二回叩くスタイル、ディテールは球団ごとに異なるが基本が一緒である。

日本の応援だと、阪神ファンの「あと一人コール」、もしくは「あと一球コール」に相当するものですが、阪神ファンの「あと一人コール」、もしくは「あと一球コール」は阪神ファンの勝利目前の歓喜なる気持ちが入った叫びに対して、台湾では声を枯れても思いっきり叫んだり、怒りのボルテージを上げて叫んで相手を倒すことを目指すコールになります、相手側のファンが震えて祈るしかないと言えます。

さてチアガールはどう対応していたのか、ファンの三振コールの前に現場の音楽に合わせて球団ごとに振り付けが違うも意味が同じの「三振祈願ダンス」をするのです。

さらに、日本では一部の球団で条件付きに演奏されるアウトコールは台湾で全球団が1回から演奏され、送りバント・進塁打や犠牲フライでもアウトコールすることが当たり前、それだけに、もしも台湾でのプロ野球でホームチームがアウトカウントを取った時、チアガールが踊り出すのもおかしくないが、日本人が受け入れるのかは楽観できない話である。

今年の台湾では日本人チアガールもあります、埼玉西武と友好関係にあった台湾の獅子、統一ライオンズは西武出身のチアガール2人、楽天モンキーズも日本人チアガール1人が加入したのですが、当然アウトコールをします。


☆チャンテは盛り上がりテーマ、塁上の状態を考えるな

さて、台湾でもチャンステーマがあります、しかし日本のセパ12球団と比べると、そこまでやるか感が強いです。

例えば中信兄弟は特にホームゲームで1回でも複数ランナーであればすぐにチャンテをすることが非常に多い。

またチームを問わずに、たとえチャンスで得点を稼ぎ、塁上は得点圏内にランナーが居なくても、あるいは一人のランナーが居なくても、チャンステーマが続行するのは当たり前です。

最近のチャンスでないのにチャンテをする有名なケースといえば6月16日の台北ドームの統一対中信兄弟戦、当時すでに5連敗の首位の統一は先頭打者が一塁へ出塁するとすぐにチャンテを流れ、結局先制の3点を挙げ、11対2の圧勝に繋げた。

前述の三振コールやチャンテの使用タイミングについて暗黙のルールは無いので、場合によっては大差でもチャンテ、大差での三振コールをする応援があるため、大差でビハインドのほうのファンにとっては試練になるのです。


☆次のイ・ダヘ発見か?

韓国の応援スタイルが台湾に合うことで、もう一人の新星現ることに。

それは7月下旬、台北ドームでの富邦ガーディアンズ対TSGホークス戦で来台のKIAのチアガールのメンバーの一人、イ・ジュウンである、彼女はKIAのホームゲームでKIAの投手が三振を奪った際に披露したダンスが人気という。

この7月下旬のゲームで、富邦は対TSG戦3タテを決めて、イ・ジュウンも大きい人気を得た、が、イ・ジュウンが韓国に戻るとまたもや「干された説」が浮上、韓国では選手人気を超えたらダメということで、台湾に来て欲しい声が止まない状況に。

ちなみにこの件の韓国での反応について、選手の人気を損なわずにチアガールの人権改善を求めようとする動きが出始めたらしくて、さらに韓国の野球ファンは台湾への反感も浮上したらしいという。

とにかく彼女の動きが今後、大きい注目はされます。


☆チームのために…バスケチアガールの暴走

ここで野球ではなく、バスケの話題を。

台湾は2021/22のプロバスケシーズンから、全チームにチアガールが有することになった、競争激しいのは言うまでもない。

しかし前の部分でも触れた「ホームチーム本位の絶対優勢」はバスケになると、違う形になるのです、バスケはボールを抑えていれば、アウェイチームでもブザービーターを決めて試合の決着の時に勝利を持っていくということですので、台湾ではそれなりにホームチームの演出がさらに厳しくしているのです。

特にフリースロー、台湾のプロバスケ界では会場のDJ、もしくはMCが試合中ホームチームがファウルでアウェイチームのフリースローを許すと、観客にフリースローの妨害を呼び掛け、失点を阻止することが一般的です。

一部のチームはフリースロー妨害はファンたちのみで行うが、一部のチームはチアガールも参加、そのさらに一部のチームのチアガールはバスケリングのかなり近い位置でフリースロー妨害をするのである。

フリースロー妨害をするチアガールがする妨害の手段は道具を使うことがあれば、セクシーなダンスで色仕掛けするのもあるが、それが本当にトラブル起きたのです。

2020年創立のPLGが2023年2月18日での試合、フォルモサ・ドリーマーズVS高雄17LIVEスティーラーズ、スティーラーズは台湾の国民的人気の選手ジェレミー・リンが入団後初の敵地での試合で、かなりの注目が集まりました。

ドリーマーズ優勢で第4クォーターにて、ジェレミー・リンがフリースローのチャンスが訪れたが、ドリーマーズのチアガール「Formosa Sexy」がバスケリングの隣に集合して、安全パンツでありながら故意のパンチラをしたセクシーダンスを披露して、ジェレミー・リンの集中力を低下させた。

ジェレミー・リンがこの試合の第4クォーターで3度ファウルによるフリースロー6本を貰い、2本外れた、勝負は彼のフリースローの精度と関係なく、スティーラーズは91対102で敗れた、国民的選手を相手として迎えるも、Formosa Sexyは普段やったフリースロー妨害を止めずに、勝利を呼び込んだと言えます。

しかしこの試合の翌日に炎上した、チアガールのフリースロー妨害参加はファンの間では暗黙の了解、批判不能の部分になっているが、よりによってジェレミー・リン相手にやるとは、さらに「Formosa Sexy」のメンバーもジェレミー・リンに妨害してニュースになる、チームが勝つために故意にやったと認め、ジェレミー・リンという国民的選手にそうするのも炎上の理由になった。

PLGリーグは規定にギリギリ反していないため処分は見送られたが、「Formosa Sexy」はチアガールオブザシーズンというタイトルをこのシーズンと今年のシーズン、2季連続でタイトルを逃す主因であった。

この事例で現すのは、チアガールたちに芽生えた意識「チームのために」、フリースロー妨害に参加するのはチームに貢献するためにやったということ、実際2022/23シーズンにはフリースロー妨害によって勝ったホームチームもあった、だからこそこういう文化が盛んだというワケです。

台湾のプロバスケのチアガールは勝つために手段を選ばないのか、その答えは「YES」かもしれない。


☆そもそもチアガールが選手より人気が許される台湾の事情とは!?

ご存知の方もあると思いますが、台湾は日本、そして韓国と比べて、プロ野球の重視度が一番低く、民放で夜もしくは深夜のニュースで、プロ野球速報をしてない唯一の国は台湾です。

そのため、台湾はあらゆる手段を使ってプロ野球のPRをするのです、チアガールはその一手である。

しかしチアガールで宣伝というのは一定の逆効果がある、それはプロ野球ファンの中での議論も激しく、本質の野球ファンとチアガール目当ての観衆の論争は今でも続けている。

特にチアガール文化を根付いた楽天モンキーズ、Lamigo時代で「Lamigirls付属男子野球部」と揶揄され、たとえ2017年から2019年に3連覇を果たし、チアガール人気絶頂期の中で5度優勝を果たすも、そのレッテルが貼られたまま拭うことができずに今日に至る有様だった。

さらに楽天に身売り後、チームの主砲の一人は取材を受ける時にチアガールに取材したいという記者たちを気遣って取材を自ら打ち切ろうとした件もあった。

一般のニュースメディアの場合、台湾野球の話は試合よりもチアガールが多くのは実態、実際試合のニュースはあるけど、足りないのは問題です。


☆政治家の会長も頭を悩ます問題

リーグ公式でもオフィシャル月刊誌で時にはチアガールを取り上げ、2022年シーズン以降は毎年5月発売号ではチアガール名鑑を付録しているほど、公式では無視できない、チアガール現象がそこにあります。

これについて、台湾の国会議員であり、中華職棒の会長である蔡其昌会長もチアガールは確かに中華職棒の知名度アップには貢献していると認めたが、選手の知名度より高いというのを悩んでいます、6球団でオールスター選手は揃っていけど、どこか足りないという感じで、会長さんもお手上げと言ってもいいです。

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