2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー③
『イン・スルー・ザ・アウト・ドア』のプロデューサーは僕だ。それはもう白黒ついているんだ。
GQ: 世間一般の共通認識として、あなたの深刻なヘロイン中毒が 『イン・スルー・ザ・アウト・ドア』をプロデュースする際に影響を及ぼしたと言われてることについて気に障りますか? 深くなりすぎたあなたとドラッグの関係のためジョン・ポール・ジョンとロバート・プラントがアルバムの完成を引き継いだという話に常になっていますが。
ジミー: 誰かがそんなことを言いたければ、君が最初に聞くべきことは「その時あなたはそこにいたのか?」ということだ。もうひとつは、『イン・スルー・ザ・アウト・ドア』のプロデューサーは僕という事実を受け止めてもらわなければならない。僕がそれをやった。それはそこで白黒がついていた。もし、ジョン・ポール・ジョン・やロバート・プラントが君が言及したことをやったのなら、彼等はアルバムのプロデューサーとしてクレジットされる事を望んだはずだろう。だから、こんなことは忘れよう。
自分の死後に発売される場合にのみ自叙伝を書いてもいい
GQ: あなたの言いたいことはわかりました。でも、あなたの人生についていくつかはっきりしていないことがまだあると思うのですが。
ジミー: じゃあこうしょう。準備ができたら自叙伝を書く。
GQ: 以前あなたは、自分の死後に発売される場合にのみ自叙伝を書きたい、と発言したことがありますね?
ジミー: それはそれでいいのではないかな? 何故って皆死ぬんだから。だから、そうならないようにしないとね。気が向いて準備ができた時に、僕は話したかったことを話す。これはレッド・ツェッペリンと泥鮫について知りたがっている人に話しているんだよ。君は、まだ泥鮫について聞いてないぞ。しかし、殆どの人は泥鮫の長さより、レッド・ツェッペリンの曲の長さの方が興味があるだろう。
※鮫事件のことかな?
GQ: なんの話ですか?
ジミー: ほら、君は分かってもいない。魚の長さより曲の長さの方が重要なんだ。
GQ: なぜ他のバンドをプロデュースしないのですか。
ジミー: レッド・ツェッペリンでは全て自分の手の届く範囲でやりたかったし、ほかの事で賭けをしたくなかったんだ。
GQ: では、レッド・ツェッペリンの後では? 特に1980年代、あなたの作品をモデルにしようとしたメタルバンドにとってみれば、あなたは彼等の自然なプロデューサー候補であった筈ですが。ラッシュなどプロデュースする気はなかったのかということですか。
ジミー: 良い質問だ。確かにそういうことが起こり得た時期があった。彼等は僕をアプローチしずらいと思っていたかも。(プロデュースしてくれないか?)と聞かれたことはない。僕が知る限りでは、ね。
GQ: ジョン・ポール・ジョンは何枚かアルバムをプロデュースしてますが。
ジミー: あ、彼が何をしていたかは知らないよ。
GQ: 彼は1993年にButthole Surfersのアルバムを制作しました。
ジミー: そうか、良かったな。
※ツンデレ
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