Bill Heart

東京在住のクラシックロックオタク。読んだ本の感想や見かけた記事の翻訳や考察など。

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最近の記事

ジミーのハウスボートを訪ねて-妄想の旅

実はコロナが本格的に流行する前、今年の5月にイギリスに行く計画を立てており、その時にジミーが昔住んでいたハウスボーがドあったパンボーンを訪ねてみるつもりでした。しかし、悲しいことにイギリスは現在コロナ禍真っただ中で、イギリス旅行は断念...。私のパンボーンへの気持ちをどうしてくれるッ!ということで、ネットでジミーのハウスボードを中心にパンボーンバーチャルツアーをやってみようと思います。 ちなみにこのお家で、ジミーはあの名曲Whole Lotta Loveのリフを書いたと言われ

    • Happy 777th Birthday, Jimmy Page!

      今日は、世界で一番重要なミュージシャンの一人、ジミー・ペイジさんの777歳(!)の誕生日です。 レッド・ツェッペリンのメンバーからは『ジミー』『ペイジ―』『オールドガール』(髪のセットに時間をかけるので)、ファンからは『ジミー』、日本のおじさまファン界隈からは『御大』なんて呼ばれていますね。 少年時代からギターとブルースに夢中になり、両親に暖かく見守られながら、めきめきと腕を上げていきました。14歳の時、スキッフルグループの一員としてBBC『All Your Own』とい

      • Happy 75th birthday, John Paul Jones!

        20世紀の天才マルチプレイヤー、ジョン・ボールドウィンさん、75歳のお誕生日おめでとうございます。 数々の名前で呼ばれている彼ですが、レッド・ツェッペリンメンバーからは『ジョン』、ファンからは『ジョンジー』、日本のファンからはたまに『大先生』なんて呼ばれていますね。 私が唯一生でライブを見たレッド・ツェッペリンのメンバーがジョンジー。演奏されていた音楽は私の浅すぎる感性では理解できなかったのですが、実物で見た彼の腕の筋肉の美しさ、そして、とにかく端正なルックスだったという

        • ジミー・ペイジを中心に2020年を振り返ろう

          さて、コロナに全世界が苦しめられた2020年ももうすぐ終わろうとしています。しかし、我がnoteのメインテーマであるジミー・ペイジさんに関しては、オリジナル作品(リマスターではないってことが重要)が二つもリリースされるという実りの多い一年でもありました。ここで、ジミー、及びレッド・ツェッペリンに係る2020年のトピックスを振り返ってみたいと思います。 5月 Tatler誌スカーレット・サベッツさんのインタビュー掲載ジミーの彼女スカーレット・サベッツさんの単独インタビューがT

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー⑤

          音楽が僕の心を動かす GQ:  1970年代あなたは隠遁と言われていましたが、今やそうではないようですね。世界は"知ることが出来ない"という言葉を使っていますね? ジミー: 誰か僕のことを知ってると思う? 僕の服だよ。僕の服は僕のことをよく知っている。 GQ:  自分の人生を他人に知られたくないと思いますか。有名人としてではなく、一人の人間として。 ジミー: 他人が何を知る必要があるかわからないんだ、本当に。その必要性は感じないし、今からそれを始めることもしない。

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー⑤

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー④

          ロバートが何をしているかはなんとなく分かってはるが、完全には理解していない。GQ:  この質問には憶測が必要ですが、あなたの推測は他の誰より正しいのではないかと予想します。何故、ロバート・プラントはレッド・ツェッペリンに興味がないとして譲らないのは何故でしょうか。 ジミー: 時々彼が言っていることに眉をひそめることはあるが、このことについて言えるのはそれだけだ。彼がレッド・ツェッペリンについて言っていることを僕はあえて読まないが、人々が僕に彼が言っていたことを伝えてくること

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー④

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー③

          『イン・スルー・ザ・アウト・ドア』のプロデューサーは僕だ。それはもう白黒ついているんだ。 GQ:  世間一般の共通認識として、あなたの深刻なヘロイン中毒が 『イン・スルー・ザ・アウト・ドア』をプロデュースする際に影響を及ぼしたと言われてることについて気に障りますか? 深くなりすぎたあなたとドラッグの関係のためジョン・ポール・ジョンとロバート・プラントがアルバムの完成を引き継いだという話に常になっていますが。 ジミー: 誰かがそんなことを言いたければ、君が最初に聞くべきこと

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー③

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー②

          もしあなたがドラッグを経験していなければ、存在しなかった具体的な楽曲はありますか。 GQ:  ここに来るフライト中にブラッド ・トリンスキーによるあなたに関する本 (奇跡-ジミー・ペイジ自伝)を読みましたが。 ジミー: 誰かがその本を見せてくれた。その本出版するまで、彼が好きだったよ。その本は雑誌の記事の寄せ集め。なんてことだ。 搾取されたと感じましたか? ジミー: こういう風にしておこう。僕はそういうことはしない。 GQ:  その本の中で僕が非常に興味深いと思った

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー②

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー①

          最近海外のファンの間で話題になっていた2014年GQマガジン掲載のジミーのインタビューを翻訳しました。 ジンジャー・ベイカーのジョン・ボーナムに対する批判や、ドラッグ問題、ロバート・プラントのレッド・ツェッペリンへの頑なな態度に対する思いなど、日本のメディアが中々突っ込んで聞けない領域の質問について答えていてます。 GQ: Jimmy Page and the Grouses of the Holy あぁ、ジンジャーよ。それはボーナムについて唯一否定できない点だった。

          2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー①

          カヴァデール・ペイジって。

          最近ジミーのソロアルバムのOutriderのブートを真面目に聞き出したんですけど、めちゃくちゃかっこいいのですよ。いっそ、カヴァデール・ペイジなんてやらずに、ソロの道を進めていて欲しかったなぁなんて思ってしまう程です。Outrider最高!みんな、今すぐ聞こう!! さて、先日、カヴァデールさんが下記のような発言をしました。今回は、その件についてTHE ANTHOLOGYで触れられている部分について書いていきたいと思います。 カヴァデール:2023年にアニバーサリーのリリース

          カヴァデール・ペイジって。

          皆さん、THE ANTHOLOGY読んでいますか?

          先日、アメリカのユタ州砂漠地帯で、金属製のオブジェクトが発見されたニュースを見て、Presenceのオブジェクトを思い浮かべたZepファンは多いと思います(笑)。今回は、THE ANTHOLOGYより7枚目のスタジオ・アルバムPresenceについて興味深い部分を見つけましたので、ピックアップしてみたいと思います。 Presenceが最後のアルバムになるかも、と思っていた。 (Presence制作前、制作中) ジミー:この時点で我々が再度ツアーを出来るかどうか不明だった。

          皆さん、THE ANTHOLOGY読んでいますか?

          パトリシア・エッガーさんの訃報に際し

          11月6日ジミーのインスタグラムで前妻パトリシア・エッガーさんの逝去がアナウンスされました。彼とパトリシアさんは約10年間の結婚生活を通して、ジェイムス・パトリック・ペイジさんを授かっています。 彼のインスタグラムには下記の様にメッセージが掲載されています。 パトリシアの悲劇的な死の知らせを深い悲しみと共に知りました。この困難な時の中、私の心は彼女の家族と共にあります。 私の息子ジェイムスは強く、勇敢で、聡明な人間です。私の全ての愛は彼のもとにあります。 この辛い時間に際

          パトリシア・エッガーさんの訃報に際し

          ついに我が家にもJIMMY PAGE: THE ANTHOLOGYがやってきた!

          ついにJIMMY PAGE: THE ANTHOLOGYが到着しました!率直な感想としては、本当に買ってよかった!後悔なし!!って感じです。今回のフォトブックは前評判が良くてすごく期待していたんですが、本当に前評判通り最高の仕上がりです! 前作JIMMY PAGE BY JIMMY PAGEと今作JIMMY PAGE: THE ANTHOROGYとの違い まだ通しでサラ~ッと表紙から背表紙まで流しただけですが、前作JIMMY PAGE BY JIMMY PAGEより、本作J

          ついに我が家にもJIMMY PAGE: THE ANTHOLOGYがやってきた!

          フォトエッセイ本JIMMY PAGE: THE ANTHOLOGY発売とエスクワイア掲載インタビューのサマリー

          JIMMY PAGE: THE ANTHOLOGYとは 出版社のGenesis Publicationsによると、ジェフ・ベックとブルースのレコードを聴いていた時代から60年代のセッション・プレイヤー時代、ヤードバーズ、レッド・ツェッペリン、ザ・ファーム、カヴァデール・ペイジ、ペイジ&プラントまでの彼の“音楽の旅”を振り返るほか、「“ドラゴン”テレキャスター、“ナンバー・ワン”ギブソン・レスポールなど、ロックンロールの歴史で長い間神話化されてきた楽器にまつわる逸話を語っている

          フォトエッセイ本JIMMY PAGE: THE ANTHOLOGY発売とエスクワイア掲載インタビューのサマリー

          敬老の日にジミー・ペイジを思って泣いていたのは私です。

          私の一族は身内がとても狭いです。父方母方の祖父母を見送った今、敬老の日はあまり意味がない祝日です。コロナで外に無暗に出ることができなかったので、ジミー・ペイジ、エッジ、ジャック・ホワイトが出演しているドキュメンタリー「It Might Get Loud」を再度鑑賞することにしました。 本編後編でジミーがThe Battle of Evermoreをマンドリンで弾くシーンがあるのですが、そのシーンで私は毎回号泣してしまうのですよ。音色が信じられない程美しいのは、言わずもがなな

          敬老の日にジミー・ペイジを思って泣いていたのは私です。

          49年前の今日Led Zeppelin 初来日公演

          49年前の今日は、レッド・ツェッペリンが日本で初めてライブを行った記念すべき日です。公演時、年上組のジミーは27歳(現在76歳)、ジョンジー25歳(現在74歳)、年下組のロバート(現在72歳)、ボンゾに至ってはまだ23歳の頃でした。 (後援は安定の我らのミュージック・ライフであります) 私は勿論生まれる前の出来事。この日のブートCDを購入してよく聞いていました。ロバートの声も絶好調、ジミーのプレイも丁寧で、なによりボンゾのドラムがごっきげん状態で、映像が残ってたらなぁ...

          49年前の今日Led Zeppelin 初来日公演