ジミーのハウスボートを訪ねて-妄想の旅
実はコロナが本格的に流行する前、今年の5月にイギリスに行く計画を立てており、その時にジミーが昔住んでいたハウスボーがドあったパンボーンを訪ねてみるつもりでした。しかし、悲しいことにイギリスは現在コロナ禍真っただ中で、イギリス旅行は断念...。私のパンボーンへの気持ちをどうしてくれるッ!ということで、ネットでジミーのハウスボードを中心にパンボーンバーチャルツアーをやってみようと思います。
ちなみにこのお家で、ジミーはあの名曲Whole Lotta Loveのリフを書いたと言われていますね。
まずは位置関係から
ジミーが初めて購入した家(ハウスボート)は、イギリスのバークシャー郡にあるテムズ川沿いのパンボーンという市民教区にありました。
以前、『パンボーンはメンバー全員にとってロンドンへ行くより集まり易かった。』とジミーが言っていたので、まずはパンボーンとロバート&ボンゾ組がいたバーミンガムとジミー&ジョンジー組が通勤していたロンドンとの位置関係を確認。(勝手にジョンジーがロンドンからジミーを拾いながらバーミンガムに行く体でGoogle Mapを設定してしまいました(笑))パンボーンは四人の生活圏の本当に真ん中に位置していたんですね!
本物件は、ユニークな位置にあるため、テムズ川の上流、下流の傑出した美しさを堪能できる眺めがあり、パンボーンの町の中心から近く、鉄道駅からはロンドン・パティンドンへの列車が出ています。
一時期ロックギタリストジミー・ペイジがヤードバーズのギタリストだった時に所有され、この場所でロバート・プラントと会い、その後レッド・ツェッペリンが結成されました。
ー現在の所有者による紹介文より
普通に地元の不動産屋さんの情報の中に、住所も出てるし、レッド・ツェッペリンの歴史も語られていて、笑ってしまいました。掲載されている現在の家の写真を見ると、現代風にリノベーションされているけれど、開放的で美しい眺めは変わらず、ここで若き日のジミーとロバートがどんな話をしていたのかと思いを馳せたり。
ヤードバーズに在籍していた時、チェルシー近くに停泊できるハウスボートを探していました。ハウスボートに住んでいる人たちを知っていたし、友人のケンジントンにあるハウスボートに何日か泊まったこともあり、ロンドンに近い場所に自分のハウスボートがあれば楽しいだろうなと思ったのです。当然、ハウスボートは大量のギターを置いておきたい場所ではなかったけれど、内なる聖域を持つというアイデアは僕にとっては魅力的に見えました。Exchange & Martマガジンのハウスボートのセクションを見ている時に、間違ったカテゴリーに掲載されているボートハウスに目線が行きつきました。テムズ川上にあって、価格も手ごろ、これは当時予算に限りがあった僕には重要な考慮すべき点でした。提示価格は£4,500で、デポジットが£1,500、残金の£3,000にはプライベート住宅ローンをアレンジできるオプションがありました。プライベート住宅ローンなら変動所得を銀行に説明するという時間の無駄なことをせずに、ただ滞りなく支払いを続ければいいだけでした。貸し手は、『もし支払いをスキップしたら、家を取り上げます。』と僕に仕組みを明確にしました。僕は『心配しないでください、ちゃんと支払いを行います。』と答えました。家を持つことの責任を、家を買うということは軽々しく行うことでもないこともよく理解していました。しかし、僕にとって、その一歩を踏み出すべき時でした。
家に足を踏み入れると、全ての部屋が僕に呼び掛けていて、イキイキしていました。その当時の僕の人生のなかで、この場所程自分のスペースを持つのに適した場所は思いつきませんでした。ラウンジから川を見渡せ、季節の移り変わりを見ることができるパノラマ的な景色もありました。物を書いたり音楽を作ったりするのには最適な環境でした。ボーナスポイントして、階下には係船ドックがあり、シャッターを開ければ船で出かけることができました。完璧な楽園、僕はそう思いました。
その家は多方面で便利でした。ロンドンに一時間以内に行くことができ、友人が僕に会いに訪ねてくることも容易でした。なぜなら、僕の家を見つけるのは超簡単だったからです。パンボーン駅を降りて、進入路をちょっと歩けば、もう僕の家でしたから。電車に頼っている人、これなら車を運転しなくても物事を行える別のやり方ですよ。
ージミー・ペイジ(The Anthologyより)
部屋の内装
その家は物を書いたり音楽を作ったりと沢山の宝物があるアラジンの洞窟のようになっていきました。内装はリーディングにあったビクトリアンとエドワーディアン時代に栄えた町の中古家具屋で購入したアールデコの家具やアートや工芸品で設えました。
ージミー・ペイジ(The Anthologyより)
ということで、当時のお部屋はこちら。
なんだかメルヘンなお部屋でかわいいですね。お気に入りの家具やインテリアに囲まれて幸せそう。靴下とクッションの色を合わせる高度なお洒落テクを披露してますね。
夜は望遠鏡で景色、鳥や星を見たり、ボートで遊覧して、昼は抜けのいい川沿いの景色を見ながら音楽活動できる家なんてそうないですよね。ジミーがこの家を見つけた時の『ここは楽園...。』と思った気持ちが、少しわかるような気がしますね。特に、ビルに囲まれて小さく暮らしてる自分にとっては羨ましい文化的な生活。
この画像から見える景色は多分こんな感じだったのでは?位置関係を推測してGoogle Mapから拝借しました。
素敵すぎる...。こんな景色を見ながら若き4人が集まってリハーサルしたり、夢を語っていたりしたかと思うと胸がきゅっとなりますね。コロナが収束したらパンボーン、絶対訪ねてみたいな。
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