2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー④
ロバートが何をしているかはなんとなく分かってはるが、完全には理解していない。
GQ: この質問には憶測が必要ですが、あなたの推測は他の誰より正しいのではないかと予想します。何故、ロバート・プラントはレッド・ツェッペリンに興味がないとして譲らないのは何故でしょうか。
ジミー: 時々彼が言っていることに眉をひそめることはあるが、このことについて言えるのはそれだけだ。彼がレッド・ツェッペリンについて言っていることを僕はあえて読まないが、人々が僕に彼が言っていたことを伝えてくることはある。僕は彼等に、「君はロバートが言っていたことを正確に引用しているのか?」と言う。何故なら、それはいつも少し驚かされることだからだ。でも、僕は彼のかわりに答えることができない。バンドにいた全てのメンバーの仕事に尊敬の念を抱いているし、一緒にやった仕事を軽視することは僕は出来ない。僕は彼が何をしているのかなんとなく知ってはいるけど、完全には理解していない。
GQ: そのことについて個人的に不快に思いますか?
ジミー: いや、そんなことはどうでもいい。そんなレベルまで落ちることに意味はない。僕はプレスを通して彼にメッセージを送ることはしない。
僕の人生の中で最も深遠な時は子供の誕生に関われた時。
GQ: もし、僕があなたの人生の最良の時期はいつですか?と聞いたとして、その答えはもし僕があなたのキャリアの中で最良の時期はいつだったかと問うた時の答えと同じになると思いますか。
ジミー: 面白い質問だね。僕の人生の中で最も深遠な時は子供の誕生に関われた時と言うだろう。しかし、プロフェッショナル・キャリアの領域で言えば、本当に2つのことになる。ひとつは、レッド・ツェッペリンでゴールドディスクを授与されたこと。それが来た日のことはよく覚えている。僕はゴールドディスクを手に入れることの意味を知っていた、特にアメリカにおいて。ふたつめは北京オリンピックでプレイしたこと。レオナ・ルイスと共にプレイしたことは最高だった。しかも編集バージョンじゃない、フルのWhole Lotta Loveだったんだ!
歌詞もストーリーも明確だとしても、人々がその曲をどのように自分の心に響くよう解釈するかはそれぞれ違う。
GQ: オーディエンスの反応が自分の作品の捉え方に影響を与えることはありますか?
ジミー: 傲慢に思わないでほしいが、レッド・ツェッペリンの曲を制作している時、選曲が行われている時、僕達は皆それが良いものと確信していた。自分達が提示しているものに自信を持っていた。それは僕にとって重要なことだった。人は曲に対してそれぞれの解釈を持っている。“When the Levee Breaks” を例にとって考えてみる。歌詞もストーリーも明確だ。でも人々がその曲をどのように自分の心に響くよう解釈するかはそれぞれ違うんだ。それが(我々)が目指すところではないか。そこにモジュラーのような印象を持たせたいんだ。
GQ: 音楽的にはあなたは非常に自信がありますね。あなたの音楽人生の中で自信なく感じる部分はありますか。
ジミー: ある。でも、君はそれらを見つけられないだろう。
GQ: 他のバンドが明らかにあなたがしていたことを模倣するような音楽をつくること、ビリー・スクワイヤーの初期作品、Kingdom ComeやHeartの"Barracuda"などについてどう思いますか? 光栄に思いますか、気に触りますか。
ジミー: 正直に言うとそれらは問題ないと思っている。彼等はレッド・ツェッペリンのスピリットの中で演奏しているんだ。と言うのは、沢山の曲がカシミールに似ているなとは気づいているからなんだ。でも、それがいつも何であるかわかっている。彼等はレッド・ツェッペリンに影響を受けていている。それも我々のレガシーの一部だ。どの楽器を演奏していようとも、レッド・ツェッペリンのレコードは新しい世代への重要な教科書だ。
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