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2014年GQマガジン掲載ジミー・ペイジインタビュー⑤

音楽が僕の心を動かす

GQ:  1970年代あなたは隠遁と言われていましたが、今やそうではないようですね。世界は"知ることが出来ない"という言葉を使っていますね?

ジミー: 誰か僕のことを知ってると思う? 僕の服だよ。僕の服は僕のことをよく知っている。


GQ:  自分の人生を他人に知られたくないと思いますか。有名人としてではなく、一人の人間として。

ジミー: 他人が何を知る必要があるかわからないんだ、本当に。その必要性は感じないし、今からそれを始めることもしない。


GQ:  でも、あなたが若かった時、ロバート・ジョンソンの人生に興味はありませんでしたか? エルヴィス・プレスリーなどは? 人として彼等を知っていたことが、彼等の音楽を消化する時に部分的に手助けしてくれたことはありませんでしたか?

ジミー: エルヴィスについて重要なことは、若者のために絶対的にすべてを変えてくれたこと。でもそれが僕が彼に関して知りたいことのすべてだ。多分僕はサム・フィリップスとのレコーディングはどうやって行ったのか、フィリップスが白人のエルヴィスに黒人音楽をプレイさせたことについてのヴィジョンには興味がある。音楽が僕の心を動かす。例えばチャック・ベリー。彼が歌っていたこと。昼も夜もハンバーガーについて歌っていた。イギリスにはハンバーガーがなくて、ハンバーガーが何か僕は知らなかった。楽曲の中で絵で示されているようだった。

アリスター・クロウリーの家を購入するのは、趣味の良い男だ。

GQ:  しかし、エルヴィスが好きな人達の大半はどのように彼の人生と音楽がつながっていたか興味があるのでは思います。彼がミュージシャンとして行ったことは誰に影響を受けて行動したのか。レッド・ツェッペリンが好きな人も彼等と同じようにあなたのことについて興味を持っているのかもしれません。彼等はアリスター・クロウリーの家を購入するのはどのような人間なのかと不思議に思うのではないですか?

ジミー: (アリスター・クロウリーの家を購入するのは)趣味の良い男だ。

GQ:  あなたはノスタルジックな人ですか?

ジミー: すごくノスタルジックになることもできるが、メランコリックまではいかない。

GQ:  1970年代が恋しいですか?例えば1973年の日々の生活など。

ジミー: すべての人にとっての60年代70年代の生活が懐かしいよ。音楽が爆発的に盛り上がっていた。ビートルズが全てを活性化させ、レコード会社は驚いていた。全体的にみて、社会にポジティブな自由があった。誰にとっても良い時代だった。それらを渇望してるわけではないが、その時代がどんなものだったか理解している。僕もギタリストとして上達していた。

GQ:  1973年のあなたの普通ではなかった生活を考えると、あなたの(70年代の) 重要な記憶の一つがギタリストとしての技術的な成長であることに驚きました。ミュージシャンとしての自分と人としての自分の間に隔たりはありますか?

ジミー: 両親がロンドン空港近郊からエプソムに1952年に引っ越した時に、新しく越した家にギターがあったんだ。ただ、そこにあった、まるで彫刻の様に。何故、そのギターがそこにあったのか誰も知らなかった。ただその家にあったんだ。だから、そのギターと僕の間にはすぐにつながりがあった。僕は、まるで強迫障害のように、ラジオを聞いていた。取り憑かれていた。でも、僕はそのギターがなぜ僕の家にたどり着いたか、そしてどこへ行ってしまったかわからない。今もどこにあるかもわからないんだ。母はまだ生きているけど、彼女もそれがどこへ行ってしまったか知らない。ギターは介入してきたようなものだった。僕はこのことを哲学的、あるいはロマンティックな意味で捉えなければならない。どちらにしても、それが現実だった。
※これ、質問の答えになってないような...。

GQ:  Coverdale/Pageのアルバムを作った動機の一部がロバート・プラントを困らせるためだったという批判にはどう答えますか?

ジミー: 哀れな批判だな。その質問には答えるつもりはない。もうひとつ質問を受け付けよう。

GQ:  分かりました。では、これはどうですか。あなたのオカルトに関する興味は本物でしたか?歴史的に目新しいものに興味があっただけでは?実際、魔術を試しましたか?

ジミー: この質問にも答えないと言ってインタビューは終了。

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