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2023年アウェイ遠征記3日目@高知→愛媛(2023-07-14)

この日は高知から愛媛へ移動。乗換案内などで検索すると大体一度香川県に出るルートになる。しかしそれでは四国の深いところを味わえないので面白くない。


朝食

素泊まりなので朝食の場所を探す。宿の近くで朝営業してる店。…見つけた。

蔦に覆われた外観。手前のドアは入口ではない。真ん中の白い看板のところが入口。入るのには心理的ハードルは中々高いだろう。

だが入ってみたら丸眼鏡で白髪と白髭のマスターが出迎えてくれる。フレンドリーでもないし、極丁寧でもなく、一般的なホスピタリティに溢れている訳でもない。適度な距離感、朴訥さ、不快にならない程度の適度なぶっきらぼうさのある接客。そういうのが自分にとってはよいホスピタリティ。

コーヒーは豆を煎るところから。ブレンドコーヒーは中深煎りだということなので、こってりした深煎りが好きな自分にも合うのではと思って注文。

最近のオシャレなカフェによくあるミニマルさとは程遠い、ポスター、書籍、物がたくさんあふれるレトロな店内。しかし汚くはなくて、大変居心地が良い。自分自身の存在の仕方として、物のあふれる部屋の中で置き物のようにそこに座っているというのが理想の一つなのだが、この店にいるとそれが実現してしまう。

コーヒーも中深煎りで酸味はそれほど多くはなく、苦味とコクは少々強め。自分好みである。ミックスサンドを頼んだが、玉子サンドはゆで卵を潰したフィリングではなく薄い玉子焼き。撹拌はあまりしていないようで、黄身と白身が分離してる部分もあって、平たい目玉焼きのようで、そこが旨い。ハムレタスサンドも一緒に出てきてたけど、同時に食べるのが自分が旨いと思う食べ方だった。

予土線

窪川から予土線に乗って愛媛県へ向かう。来た列車がこれ。

四国を走る0系新幹線?

予土線の乗客は地元の人より観光客の方が多い。実際にこの日の乗客は大きな荷物を持っている人が多かった。

この新幹線を模した列車、車両に鉄道模型が飾られている。歴代の東海道・山陽新幹線の車両や予土線を走った車両のHOゲージの模型が場所を取って飾られており、四国の現行の特急車両のZゲージ模型も窓と窓の間のピラーにケースに入れられて飾られている。

車内には0系新幹線から移設された座席もある。

0系新幹線の座席

こういうのがあって出発前から大興奮。ニコニコで窪川を出発。

四万十川を見ながら行く

川の水もきれい。夏の深い緑の底を流れる清流を見ながら列車は走る。

宇和島

宇和島鯛めし、じゃこ天、さつまのセット

宇和島に到着。宇和島駅前の「かどや本店」で昼食。宇和島と言えば鯛めし。鯛の刺身を生卵とタレを混ぜた液に入れて、それを飯に掛けて食べる料理。自分でも時々作る料理で、マダイだけでなく、チヌを使ったり、他の白身魚を使ったりして優勝してたりする。じゃこ天とさつまという郷土料理もいただく。吸い物がワカメと手毬麩だったのだが、これが和食の本寸法のやり方で作ってる。地域の中では「グレード」の高いお店なんだろうなと思う。

特急宇和海

宇和島から特急宇和海に乗って松山に向かう。若い駅務員や保線員の人がニコニコで歯切れよく「お疲れ様です!」と次の列車に乗務する車掌に挨拶していた。車掌もニコニコで返す。こういう人間関係の良い職場はいいよなぁ。サービス受ける側としても気持ち良い。ギスギスしたところからのサービスは居心地悪いし。

宇和島を出発してすぐ

この辺りの地形は入り組んでおり、海が囲まれ奥の方まで入り込んでいたりする。海べりに貼り付くように存在する集落は見てて楽しい。列車はみかん畑の山を縫うように走っていく。それもまた楽しい。

下灘駅

ホーム
駅名看板

かの有名なところ。1人でゆっくり列車を待っていたい駅。

有名だから人は多い。コーヒーやお菓子を売ってるショップもできてる(つまり商売になるくらい人が来てる)。車もたくさん来ており、他県ナンバー・わナンバーも多い。つまりこれJR四国を使ってない人が多いってことだな!駅の維持はJR四国が負担してるだから、JR乗ろうぜ、みんな。

韓国人の若い兄さんに「写真を撮ってほしい」と話しかけられ、駅名看板の隣に立っているところ、ベンチに座っているところなど何枚か撮った。「飲み物あげます。」と言われたけど、嬉しいという気持ちが見れただけで充分だし、ものを受け取ると交換したものが自分の方が大きくなるような気がして断ってしまった。この気持ちを英語で咄嗟に言えず、このディスコミュニケーションから少しバツの悪い気持ちが残った。多分受け取ってもバツは悪くなっただろうし。

瓢太@松山・南堀端

チャーシューメン

松山でたくさんフォロワーの店があるところ。居酒屋でおでんやその他酒の肴を出すところなのだが、このラーメンは基本的には酒の〆。

まずスープを一口啜ると甘い。甘味がまず来る。チャーシューが角煮を切ったような形なので、チャーシューから出た味かと思ったが、そこまで甘くはない。スープが確実に甘い。胡椒の粉も掛かっていて、それを溶くと味がキリッとなる。非常に独特な味のラーメン。

本当にいろんなことがあり楽しい旅です。

本日は以上です!

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