【神奈川のこと112】東海大学の出ない箱根駅伝なんて(藤沢市/藤沢警察署)
2013年以来11年ぶりに母校、東海大学の出ない箱根駅伝であった。それでも、ほぼ毎年恒例となっている藤沢警察署前での路上応援には行った。
よって、これを書く。
いいの、いいの、出てない方が気が楽なの。一抹の寂しさは確かにあるの。でも出たら出たで、どうせ順位が気になって落ち着かないから、そんでもってたいていはため息をつくことになるの。だから、これでいいの。
TV中継などでアナウンサーが「湘南の暴れん坊、東海大学」何て呼んだりするけど、そんなことないの。「巨人キラー」と呼ばれていながら全然巨人に勝てない横浜大洋ホエールズの投手のようなものなの(平松は除く)。
昨晩は妻の実家で義父と昼過ぎから酒を酌み交わしたので、ズシリとした胃の重さを感じつつ、8時ちょっと前に起床。居間に下りるとカミさんがNHKのブラタモリを観てて、「あ、再放送?」「えっ、そうなの?」「だって、(タモリ)半袖じゃん」「新聞でちゃんと調べてみてよ」「(新聞を取ってきて)ほら、もちろん再放送」「なんか馬鹿にした言い方ね」と正月3日目から憂うつな気分にかき立てられても上手にシェイクダウン。チャンネルを日テレに変えさしてもらい、箱根駅伝の復路スタートを見届ける。
青学6区の選手が快調に山を下っている様子をTV中継で確認し、ウォーキングスタイルで家を出る。片瀬山を下り、境川を渡り、江ノ電柳小路駅の踏切を超え、鵠沼高校と蓮池を横目に歩を進める。耳には、NHKラジオの箱根駅伝中継。解説者金さんの語り口が心地よい。
すると、見えてきました小田急線本鵠沼駅が。一気に人が増え、その流れは目的地の藤沢警察署に行き着く。いつもは同窓会湘南支部の方々が色々と準備してくれているので、「明けましておめでとうございます。卒業生です!」と言って大学名の入ったのぼりを一本拝借するのだが、今年はそれがない。ましてや近くのJAの敷地内に東農大ののぼりも立っていない。曇天も手伝ってか、何だか寂し気な藤沢警察署一帯となっていた。初売りの紳士服のコナカだけがとシャンと背骨を伸ばしている。
路上応援は待っている時が楽しい。車道にカラーコーンが置かれてだんだん厳しくなる交通規制、ヘリコプター、白バイと気分が盛り上がってくる。さあ、来ましたよ。青学、駒澤、早稲田、国学院、中央…しんがりの日大。あっという間に通り過ぎてゆく8区のランナーたち。声の限り声援を送った。
藤沢青年会議所OBの方が、拡声器で各校の選手名を呼ぶ。神奈川県出身の選手が通過すると、「この選手は法政二高(出身)です」「こちらは光明相模原高校」などと言ってくれるので、その時は歓声が少し大きくなる。
当然ながらそこに "TOKAI" の名は無かった。
途中から陽射しが出てきて、当ると暖かかった。帰りは、往き60分かかった道を45分で歩き帰宅。いい感じでお腹が減ったので、納豆と目玉焼き、みそ汁にご飯、それに元旦に家族で集まった時に出たかまぼこと伊達巻の余りを食す。食後のコーヒー飲みながら、TV中継で青学の連覇を見届けた。
子どもの時分、クリープを入れないコーヒーなんてというCMがあった。クリープが大好きで、スプーンですくってはそれだけを食べた。
でもコーヒーはブラックがいい。