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もし無人島に一本だけカセットテープを持っていけるなら その8
もしも無人島に行くことなって一本だけカセットテープを持っていけるならどんな曲を入れるか?という妄想から始まりました。第8回目です。
今回はThe90'sなミュージシャンの歌です。
A-8「サヨナラは今もこの胸に居ます」ZARD(1995年)
1990年代、ビーインググループ隆盛の頃の代表格であるZARD。
ご多分に漏れず私もよく聴きました。
好きなアルバムは「TODAY IS ANOTHER DAY」。
ZARDは「負けないで」の影響で元気に明るく応援する歌、というイメージが一般には強いのではないかと思います。
個人的には、むしろZARDは独り膝を抱えながら
聴く、孤独と向き合う歌い手なのではないかと思っています。
ZARDの歌は情念を感じる歌が多く、そこがとても好きなのですが(「負けないで」も実はそういう要素があるのですが、そのあたりはまた改めて)、「サヨナラは今もこの胸に居ます」はタイトルからも伝わってくる歌ですね。
別れた彼氏を忘れられずに思い続ける、想いの深さが溢れてしまう姿に、共感する方も多いのではないでしょうか。ちょっと想いか深すぎるがゆえに「共感します!」とは言いにくいところもあるのですが。
「もしあなたがいつか 独りになって 私のことを思い出したら また連絡してね 好きだから 追わないと心に決めたの」
サビ前のこの歌詞がZARDらしくてとても好きです。
「好きだから」が前後の「また連絡してね」と「追わないと心に決めたの」のどちらにも掛かる感じが、矛盾する気持ちの間に立っていて、想いの深さ、情念を表しているなと思うのです。
無人島に持っていくにあたり、ZARDの曲をどれにしようかというのは大変悩みました。好きな歌なが多すぎる。
特に「心を開いて」「眠り」は最後まで迷った曲です。
ところで、「心を開いて」については最近になって気になっていることがありまして。。
「ビルの隙間に二人座って 通行く人をただ眺めていた」
これ、よく考えるとどういう状況なんでしょうか。
昔聴いていたときは、なんとなく段差の上の方から街並みを眺めている姿をイメージしていたのですが、歌詞を文字通りとるならば、ビルの谷間で地べたに座って道行く人を眺めいたのかもしれないなと。
そうなると何だか物悲しい二人になってくるなと。。
ミュージックビデオをみたら分かるかなと思ったのですが。
なんと、この歌詞の部分は二輪の花が風に揺れているシーンに切り替わってしまうのです。
なんでしょう、描写が難しいという判断だったんですね。
でも、哀しい描写だとしてもZARDらしくて好きなんですけどね。
ということで脱線しましたが、「サヨナラは今もこの胸に居ます」、無人島に持っていき、昔の実らなかった恋を思い出すには最適ではないかと。