SRAM DUBクランクが固着する話
SRAM DUBのクランクが固着していて、意外に深いところまで話が進んだので書いておく。
結論
スラムのBB30/DUBのクランク アクスルボルトは即座にカジる。くみ上げ時にアンチシーズを塗ってくみあげ、取り外しは覚悟しておくこと。
始まり
遊ぶ金欲しさにパイオニアのシマノクランクを身売りしたので、SurlyについていたDZERO REDをローラー用ロードに移設しようとしたのが事の始まりだった。 普通に8mmをかけて回そうとすると
ま・わ・ら・な・い
戦闘開始
雑な人間なので、プラハンで殴ったり、アーレンキーを殴ったり、しまいにはアーレンキーに乗ってみたりしたが微動だにしない。これは・・・
なんと700mmのアルミハンドルで延長しても外れず。
獲ったど!
そこからさらに冷却スプレーでボルト側(DS側)を急冷し、がっつり全力で回すとイヤーな感触で回った。ほんとに8mmの6角穴をなめたかと思った。なめても全然おかしくないトルクだった。
なんでだ?
そもそもクランクアクスルボルトなんて、走ってると締まっていくようなもんでもない。なぜ固着?水や汗で運悪く固着したのかあるいは電蝕か?とおもったがFSAのBB30クランクはいつでも外れる。
どうしても納得いかず調べてみると、Dubはアルミ軸にアルミボルト、そして新品を購入直後でも外れないという話が多数。
おいおい、じゃぁ1年前に組んだロードは?
ダメだった。微動だにしない。
第2回戦 戦闘開始
Surlyのときよりさらに長いチートバーを用意。筆者と相性わるそうなSpecialized製だがそこは目をつぶる。
始めは、NDSクランクをシートステーに紐で結んでみた。応力を分散するために何周もさせた。しかブレイカーバーに上半身の力を載せてやってみても微動だにせず、むしろ最上位モデル(マウント)のフレームが不安。(間違いなくこんなせん断応力は想定してないよな)
結局昨日と同じ体勢をとる。自転車を逆様にして、後輪に向かってBBをまたぐ。(前輪に向かうと締まるw)
この体勢がダセーが最も安全でフレームに負荷がかからない。(ももは結構痛い)これでも やはり冷却スプレーを持ち出さないとダメだった。
仕組み
ガジり、というものらしい。 ここにDubに特化した記事まである。(余談だが、もうちょっと問題に直結したタイトルにしてくれ)
skmz氏の助言
skmz氏から助言をいただいた。アンチシーズを塗っておくべきらしい。アンチシーズとはどうも、グリースに金属の粒子を混ぜたものらしく、面圧の掛かってるボルトのスレッドの癒着を防ぐものらしい。 早速注文した。前に書いたようにケミカルは処分にも知識が必要なので増やしたくないのだが、SRAMのクランクと生きていくためにはどうやら必須のようだ。
もう一つ仲間からの声を紹介しておく。きれいなお住まいに何でこんな長いブレイカーバーがあるのかは不明だ。
雑感
はっきり言ってこれはFxxking SRAMな話じゃねーのか?こちらによると表面処理で防げるみたいだし、FSAやキャノンデールのBB30は似たような仕組みだけど、締めたトルクと同じような力でいつでも外せるぞ?もちろんスピンドルを処理できない事情があるのかもしれんが、これだけ世界中で苦しんでる人がいるんだからどうにかしやがれ。 っていう人もいそうだ。私は「うんうん、コストとか製法とか生産量とかいろいろあるんだよね。大変なんだね」という製造業勤務らしい共感を示してこの記事を終えておく。
なかなか他では書かれないネタを書くようにしています。ぜひほかの記事もよろしくお願いします。