【沖縄→北海道】沖縄本島一周へ
日常使いしている110ccのSD号で、沖縄から北海道まで6泊7日で走りきる? 机上では大丈夫そうなので、実際に走ってみました。……まず東京から沖縄に向かう船にを載せ、その4日後、那覇新港でSD号を引き取りました。
スカイマーク便は定刻どおり10時15分に那覇空港に到着。ゲートを出てスマホの電源を入れ、SD号の引き取り場所である那覇新港OTS車両ヤードへの行き方を検索。バスで安謝(あじゃ)まで行き、後は徒歩30分とのこと。
Google Mapの指示通り移動し、ヤードで4日ぶりにSD号と無事再会。セル一押しでエンジンも始動。降り始めた雨の中走り始めれば、違和感がもの凄い。SD号は自分にとって日常だが、景色も気温も他のクルマのナンバープレートも(当然9割9分、沖縄ナンバー)すべて非日常だ。そのギャップの深さが楽しく、ちょっと興奮した。
SD号で那覇の町を行けば、徐々に緊張が解けていく。するとひどく空腹なことに気がついた。早朝から移動が続き今日は何も食べていない。……せっかく那覇にいるのだから、昼は沖縄そばでしょう、と真玉橋近くの『とよみそば』へ。無料のジューシーがうれしい。
ひとりそばを食べながら、SD号で沖縄本島を一周してみようか、と思いつく。この後、マルエーフェリーで鹿児島に上陸したら、6日にわたり連日400km以上走る予定だ。装備や荷物の積載方法など、できたら事前にそれなりの距離を走って万全にしておきたい。この思いつき、やがてちょっと後悔するのだが、のんびり沖縄そばをすすっている自分はそのことをまだ知らない……。 (つづく)
――この沖縄 喜屋武岬から北海道 宗谷岬への6泊7日旅の全貌は本誌特集「走って走って日本縦断記」でお読みいただけます。とにかく目まぐるしく慌ただしく、時に均一化進む郊外景色に自分自身を見失うことも……。旅は2022年5月、スタートした喜屋武岬の気温は27℃、ゴールした宗谷岬は6℃台でした。
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出典:バイカー春秋 創刊4号