兵庫県知事選挙について思うこと
兵庫県知事選挙について、これは事実だった、事実じゃなかったなどの投稿はあるが正直そこが本質じゃない気がしてならない。
議論が堂々巡りになり、結局わからん、じゃあ、一番理解しやすい陰謀説を支持しようか。となったのが今回の結果だからだ。
そう、今回は正直言うと分析力、情報リテラシー、思想力、そのいずれも欠けている人が増えていることを表しただけなのだ。
世界が複雑であることをそのまま受け入れられない。
昨日読んでいた養老先生の本で重要なことを言っていたので引用する。
勉強するほうは、一つのことを理解し覚えこむので精一杯だから、説明が単一であることを望み、あるいは一つの説明を知ると、万事をそれで説明しようとする。それを昔から馬鹿の一つ覚え、という。
(養老孟司 からだを読む)
複数の要因があり、そこから事実として現れる。これはすごい当たり前です。けど、それを当たり前と思わなくなった。
それは、社会的要因が大きいと思います。
何も考えずに、小学校、中学校、高校、大学、会社と既存のレールに乗っていくのが当たり前です。無思考でマニュアルに沿えば、誰でもできるが浸透しています。(そこでわざわざ判断力、分析力を磨く人は、変人でしょう。)
なぜ、無思考の人を放置してきたか。
それは、支配しやすいからです。
わかりやすい物語を仕立て上げ、皆これを信じてるよと誘導するだけで万事解決ですから。
そして、今回のことも起きました。
(自民が結局通って、裏金を報道した共産が議席数を減らすことになった総選挙はうーんという感じです。上脇さんがんばってたのに。)
無思考の人はこれからも増えていくでしょう。
なぜなら、消費に忙しいから。推しがいるから。
暇がないから。
最近、薦められて読んでいる「Z世代化する社会」は、めちゃくちゃ読みやすく今の時代を分析されているのでおすすめですよ。
政治の核の問題は内田先生が書いてくれているので。
https://x.com/levinassien/status/1858618757759070253