重要文化財の米蔵がフレンチに。それが「倉敷らしさ」につながる意味とは
こんにちは。
『美観堂』の犬養です。
美観地区のお店さんたちとやっているクラウドファンディング、いよいよ今週の木曜までとなりました。
ここまでご紹介してきた、美観地区周辺の素敵なお店さんたちはこちらのマガジンにまとめています。
よかったらお時間のある時に眺めてみてください。
さて、本日僕がご紹介するお店も、いかにも倉敷の美観地区らしいお店、いや美観地区だからこそできたお店。
『レストラン 八間蔵(はちけんぐら)』さんです。
築224年、重要文化財の米蔵を改装
『八間蔵』の建物は、もともと寛政8年(1796年)に倉敷で建てられた重要文化財『大橋家住宅』の米蔵。
今年で築224年もの歴史になります。
その米蔵を改装して、『八間蔵』ができました。
お店の名前は、建物の奥行きが八間(14.5m)あることに由来しています。
出来上がったのがフレンチレストランというのが、面白くもあり、倉敷らしいなとも思います。
では、それがなぜ「倉敷らしい」のでしょうか。
日本らしさと西洋が融合して出来上がった町、美観地区
倉敷の美観地区というのは、江戸時代の町並みを残しながら、同時に西洋をそのまま取り入れてきた町なんです。
代表的なものが、この大原美術館。
ギリシャ建築のこの美術館は、西洋絵画を中心とした美術館としては日本で最初のもの。
1932年、国立西洋美術館より27年も早くできているんです。
美観地区に来たことがある方はお分かりになると思うんですが、江戸時代の町並みが残る場所に、急にこうした西洋建築、印象派を中心とした西洋の美術に触れられる場も混ざっているんです。
およそ100年弱、こうして育まれてきた倉敷の美観地区。
そこに脈々と流れるものを踏まえると、重要文化財の米蔵がフレンチレストランになるのも「ああ、倉敷らしいな」と強く感じるんですよね。
料理長は日本におけるフランス料理協会の会員
フレンチレストランとしての料理の腕も、もちろんしっかりしたもの。
近代フランス料理の祖であるオーギュスト・エスコフィエの弟子によって設立された、エスコフィエ協会。
『八間蔵』の料理長・川渕さんは、その日本版として1971年に創設された『日本エスコフィエ協会』の会員として活動しています。
そんな川渕さんをはじめとする『八間蔵』さんで僕も特にお気に入りなのは、やはりステーキ、肉料理。
ステーキは、備長炭をつかった炭火焼きで調理されます。
雰囲気も、お料理も、ハイレベル。
さらにこの雰囲気というものに「倉敷らしさ」がいかんなく溢れている。
『レストラン 八間蔵』さん、コロナ明けにぜひ訪れてみてください。
先払いでご支援いただく形でこのお店のチケットが購入できる『美観地区みらい券』、今回のクラウドファンディングでご用意しています。
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