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レアンドロ・エルリッヒから杉本博司まで。東京でチェックすべきパブリック・アート10選
屋外の公共空間で誰もが鑑賞できるパブリック・アート。そんなパブリック・アートが多数存在する東京で、編集部がおすすめする10の作品をピックアップ。制作年順でご紹介します。
街行く人々を見つめる巨大な「目」。宮下芳子《新宿の目》(新宿駅西口地下広場)
多くの人々が行き交う新宿駅西口の地下広場。ここで半世紀にわたり、人々を見つめてきたのが、宮下芳子による《新宿の目》(1969)。
同作が制作されたのは1969年。瞳の高さは3.4メートル、横幅は10メートルにもおよぶ大作で、作品の内部には照明が埋め込まれており、瞳の部分が回転する仕様。一時はスバルビル解体に伴う撤去疑惑が起こり、2019年7月には一部が破壊されるという事件が発生するなど、様々に翻弄されてきた作品として知られています。新宿を長年にわたり見つめ続けてきた巨大な目。今後もこの街のアイコンとして存在し続けることが期待されます。
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新宿で「愛」を見つめる。ロバート・インディアナ《LOVE》(新宿アイランド)
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