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7億年前に体を護るために人間が生み出した服、それに経済性が絡まって

一昨日、昨日に引き続き、NHKの番組「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ ~ “衣服” 服を着るという進化~」から。



(「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ ~ “衣服” 服を着るという進化~」NHKオンデマンドで視聴できます。)

番組内で、日本国内で供給される服は、年間約39億着、その半分が捨てらていることが伝えられていた。

もちろんこれは、日本国内で生産されたものばかりではない。
生産に携わるのは、海外の、原料を生産する農家、織物工場、縫製工場・・・
生産の際に環境に負荷をかけ、労働者にも負担をかけ、そうして生産された服が、日本のショップに並べられ、売れ残り、捨てられていく。

経済優先の大量生産がもたらした弊害。

例えば、お母さんが作ってくれた服。それを簡単に捨てられる?
きっと、捨てられない。
そこにある心が捨てられない。
だけど経済優先の大量生産は、そんな心も失っている。

そもそもといえば、約7億年前に、体を護るために人間が生み出した服。
それに経済性が絡まり、弊害は生まれた。

シンプルに言えば、なるべく安く作ったものを、たくさん売って、たくさん儲けたい。
その為に作った仕組みが、この大量廃棄をもたらしている。

現在はコロナ後の経済復活が叫ばれているけれど、単純に経済を回すことだけを優先していいのだろうか。

必要な量を、必要なだけ供給していくという意識も大切だと思うし、すでに作りすぎたものを再利用していく意識も必要だと思う。
なるべく安く作ったものを、たくさん売って、たくさん儲けたいという、この意識変革も必要だと思う。
なるべく安く作ったものを、たくさん売って、たくさん儲けたい、この先に幸せがあると思い込んでいること自体を変えなければいけないかと思う。

それらの変革を満たしたところで、人々が幸せを感じる社会の仕組みが、できていくといいな、と思う。


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