小さな流れ、大きな流れ
結局、服の流行ってなに?ということを考えていた。
昨日は、自分が実際に体験したことから、この四半世紀のことを回想して「服の流行」を考えてみた。
ワンシーズン~数年単位の流行もあるけれど、もっと俯瞰をしてみると、服の歴史は長い。
長い時間の中で変化してきた服。
NHKの番組「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ ~ “衣服” 服を着るという進化~」で、服の発生から進化について語られていた。
(NHKオンデマンドで視聴できます。)
服は、約7万年前、地球の温度が下がったことにより、人類が寒さ対策の為に発生した。
体を護るという機能が根源にあった。
その後、時代を経て、単に体を護るというものから、身分を表す記号の役割を持ったり、同じものを着て人と人の間の精神的な絆を護るなどの役割も発生してくる。民族衣装がその例である。
外見を着飾るツールにもなり、内面を表現するツールとしての役割を持ってきた。
14世紀~16世紀の人間性回復がテーマの運動が起きた、ルネッサンス期には、それまでの宗教色の強い服から、男性らしさ、女性らしさをそれぞれ強調する服が発生している。
第1次世界大戦の頃には、女性解放運動もとなえられ、特に女性のウエスト回りを締め付けるコルセットからの開放や、女性のパンツルックが多く見られるようになる。
そしてここ最近では、ジェンダーレス、両性具有の意識も広がってきて、服にもその意識が表れつつある。
時代の流れが、服にも相関的に表れてきている。
小さな流行もあり、大きな流れもある。
さあ、これからこの流れはどこに向かうのだろう。
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