合説は、食わず嫌いを克服する場。

業界研究や企業研究を進めるにあたり、合同説明会(以下、合説)は、非常に有効です。

1日に多くの業界、企業の話を聞けるからです。

学生にとっても人事にとっても、きっかけ作りの場ですね。

人事にとっては、自分の会社を知ってもらうきっかけ、学生にとっては、知らなかった業界・企業・仕事を知るきっかけ。

各社の説明会は、その会社を知っていて、より知るために詳細を聞きに行くのが目的ですね。

その前段階として、世の中にどんな会社があって、どんな仕事があるのかを知るのが合説という訳です。

つまり、合説ではそれまで知らなかった業界や企業へ足を運び、視野を広げる絶好のチャンスなんです。

そもそも興味のある企業やインターンシップに行ったことのある企業は、合説では行く必要はありません。


合説という限られた時間では、採用ホームページやパンフレットに載っているような表面的な話しかなかなか聞くことができません。

人事をつかまえて質問するような時間もあまりないでしょう。

合説で何より大切なのは、先入観に囚われず、興味のない業界や企業でも、気になったところは1度話を聞いてみることです。

そこで、「金融は違うな」とか、「営業はやっぱりやだな」とか、「大手よりベンチャーの方が合うな」などと、

何が違うか、何が嫌かを確かめることも重要だからです。

なんとなくいいなと思う企業はたくさんあっても、明確にやりたいことや入りたい会社を見つけ、数十社に絞るのはなかなか難しいものです。

ただ、これはやりたくないとか、ここは雰囲気が違うというのはすぐに感じ取れると思います。

また、話を聴いてみたら案外自分の知らなかった仕事に興味がわいたり、掘り出しモノの優良企業が見つかるかも、しれません。

「やっぱりこれは私には合わない」と確かめるために、
また「話を聞いたら意外と面白いかも」と新発見をするためにも、

まずは合説では食わず嫌いをせず、選択肢を広げてみてほしいと思います。

この行動が、就活で行き詰まったときにいかに重要か、就活の軸をつくるにあたってどれだけ役に立つか、実感する時が必ずくるはずですよ。