機能形態学~骨と関節~パート②

 さて、今回は 「骨の役割」について解説していきます!

 前回の記事をまだ見ていない・・・という人は、まずはそちらをご覧ください。

 今回解説する「骨の役割」は前回の「骨の基本構造」と被っている所も多いです。はりきっていきましょう!

~まえがき~

 「実は暗記って一回で全部覚える必要はない?」

 あなたは、その日覚えたつもりで勉強して、次の日見返したら、

 「あれ?忘れてる・・・」
 「なんやったっけ・・・」

とかなったことありませんか?私はしょっちゅうあります。

 ただ、これ実は正常な人間の機能です。たまに一回見ただけで全部暗記する人外もいますが、私たちが戦うフィールドとは違う次元の方達なのでスルーしましょう。

 私のような凡人が取るべき作戦は、ズバリ、何回もすり込みまくるしかありません。単純ですが、一回で覚えられないなら二回、二回で覚えられないなら十回二十回と無限に見て脳みそにすり込んでしまえば良いのです。

 「あ・・・自分って記憶力わるいな・・・薬学部向いてないな・・・」

とか思う必要は無いのです。しぶとく覚えるまですり込んでしまいましょう!

 さて本編に入ります。

「骨の役割」

 骨の役割は色々あるのですが、こと機能形態学においては骨形成・骨吸収に注目して確認してもらえれば結構です。つまりミクロな視点ってことですね。骨形成・骨吸収についてですが、ざっと流れを確認しましょう。

 まず、骨代謝について下記の図をみて思い出して見ましょう。

画像1

引用先:フジッコの機能性表示食品|商品情報|フジッコ株式会社 (fujicco.co.jp)
https://www.fujicco.co.jp/products/functionfoods/index.html

 この図が骨代謝の大まかな流れです。まずはココをしっかり押えて、いま自分は骨代謝のどの部分のどの細胞について勉強しているんだ!と言う意識をしっかり持ちましょうね。

 骨は、骨芽細胞と破骨細胞の作用により産出と破壊を繰り返し、日々新しく作り替えられています。そして、この産出と破壊のサイクルを 骨の再構築(リモデリング) といいます。

 ここで骨芽細胞と破骨細胞のついて軽くおさらいしましょう。

 骨芽細胞は、骨基質を作るために必要なコラーゲンなどを分泌し、コラーゲン繊維にカルシウムとリン酸を沈着させる事によって骨形成を起こす細胞です。つまり、骨を作るのに必要なものを分泌し、カルシウムなどと結合し骨を形成していると言うことです。

 破骨細胞は、名前の通り、骨を破壊する細胞です。骨基質のタンパク質と無機質要素を消化する強力な加水分解酵素や酸を分泌し、骨を破壊します。つまり、酸を分泌し骨からカルシウムを血中に溶出させ、この過程を骨吸収と言います。

 骨代謝を理解するポイントですが、骨芽細胞は骨を作るから骨形成。破骨細胞は骨を破壊しているから骨の成分を血中に吸収させている。という大筋を捉えてから細かい作用を見る。です。そうすることで、点と点の知識を線につなげやすくなり、体系的に理解する事につながります。

 さて、ここからは発展です。カルシウムイオンの働きについてまずは見ていきましょう。

 骨組織に含まれるカルシウムイオンは体内の99%にあたり、骨を硬くする役割を持ちます。また、カルシウムイオンは細胞の調節機構において重要な働きをしているので、細胞質内や血液内のカルシウム濃度はカルシトニンやパラトルモンなどのホルモンによって一定に調節されています。

 具体的にどういう風に調節されているのかを見ていきましょうか。

 血中のカルシウム濃度が低下するとパラトルモンなどの働きにより骨吸収が促進し、血中カルシウム濃度が増加します。逆に、血中カルシウム濃度が増加すると、カルシトニンなどの働きにより骨吸収が抑制され、血中カルシウム濃度が低下します。

 少々小難しい感じになりましたので簡単にまとめます。

 血液中のカルシウムが枯渇すると、足りない!ってなるので骨からカルシウムを調達します。そして、血液中のカルシウムが多くなると、もういらない!ってなるので骨からの調達にストップをかけるイメージです。パラトルモンとカルシトニンも、どっちが骨吸収を促進してどっちが抑制するのか分からなくなりますよね。ここはゴロで乗り切りましょう。

 てんぱ (ていか パラソルモン)

で、カルシウム濃度が下がるとパラソルモンが出てくる。下がると言うことは骨吸収促進!ならカルシトニンは反対の作用の抑制!的な感じで私は覚えました。ただ、あなたに合うか分からないので、「は?なんだこれ?」って思ったら、自分でテキトーのゴロを作って関連させて覚えましょう!

「骨の連結」

 ここは、ずばり骨と骨の間には関節があるよねーって話です。関節にも細かく種類と特徴があるのですが正直優先度は低いです。なので、余裕のある人だけで結構なのでじゃんじゃん読み飛ばしてください。

画像2

引用先:挑戦!リラ検クイズ(https://ameblo.jp/amenosuzume27/)
https://ameblo.jp/amenosuzume27/entry-12503181730.html 

 まず、関節には、球関節、楕円関節(顆状関節)、鞍(あん)関節、蝶番関節、車軸関節があります。詳しくは図をみてイメージしてください。

 上の図で各関節がどこの部位に属しているのかを確認しましょう、その後、下記の図で各関節の働きを詳しく見ましょう。何度も言いますが、まずは全体的に確認。そして自分がどこを勉強しているのかを明確化して細部を見ましょう。これができたらあなたは完璧です!

画像3

引用先:辞書|からだと病気のしくみ図鑑|多様な動きを生む関節
https://dictionary.goo.ne.jp/word/medical/多様な動きを生む関節

 以上で、「骨と関節」編が終了しました。お疲れ様でした!

 聞き慣れない用語ばかりで苦労したと思いますが、何回もすり込んで脳みそに焼き付けましょう。そして、暗記の心構えをあなたが習得すればもう最強です!これからも一緒に力を合わせて機能形態学を乗り越えていきましょう!

 次回は、「筋肉系」を攻めていきます。

 「骨と関節」編がわかりやすかった!
 勉強法がわかりやすかった!
 次回も楽しみ!

などなど。感じるものがあったら、「いいね!」や周りの友達への共有をお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?