機能形態学~中枢神経系(パート2)~

 前回の記事をご覧になっている方は、そろそろ機能形態学のヤバさに気がついてあたふたしている事でしょうか。まだまだ序の口なので気張っていきましょう!

 本当にこの科目は覚えることが多すぎて次から次へと暗記しても以前学習した分野が抜け落ちていきます。こういう量が膨大な科目で大事なことは【とりあえず回しまくる】です。

 何回も何回も目を通して頭に刷り込んでいくイメージです。一回で覚えれきれなくても、気に必要は全くありません。構いません。5回、10回、100回と回しまくって脳に焼き付けてしまいましょう!

 本日は脳幹編です。

 脳幹は①中脳、②橋、③延髄からなります。脳幹は動物が生きていく上で非常に大事な機関です。なぜならすべての運動神経線維と感覚神経線維が通っているうえに呼吸や血液循環にも関与しちゃってるんです。前半の ~神経線維の部分はあまり詳しく想像できないかもしれませんが、呼吸と血液循環に関与しているのはかなり重要な部位だと理解できると思います。

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 繰り返しになりますが、この系統図をみて脳幹はどこから派生してどういう区分けをするのか。をしっかり押さえてから各部位の働きを整理していきましょう。

①中脳
中脳の機能についてみていきましょう。

・動眼神経(第Ⅲ脳神経)の起始核が存在する。
小難しく書いてありますが、要は眼球運動に関与している、と把握してもらえれば大丈夫です。

・中脳網様体がある。
ここは細かく書くと混乱すると思うのでとりあえず覚醒・睡眠に関与している、ということを押さえれば良いと思われます。

・黒質
黒質ですがここは薬理学でパーキンソン病について勉強するときに細かく見ると思うので割愛します。と言いたいところなのですが、黒質でドパミンを生成している。という所は是非とも抑えて頂きたいです。

~余談~
ほんとに余談なのでスルーしてもらってもオーケーです。

・パーキンソン病について

 名前を知っている人も多いと思います。具体的にどうなるのか、簡単に説明したいと思います。通常、脳の中脳の黒質部分でドパミンという物質が作られています。ただ、パーキンソン病患者は黒質の細胞が減りドパミンを十分量生成することができなくなっていきます。

 ドパミンがなんだって?そんなに大事なの?と思うかもしれませんが、実はドパミンは大脳の線条体という所で脳の様々な部分との連絡係としての役割を果たしているんですよ。つまり、Amazonで注文しても、運搬してくれるトラックがないのでほしいものが届かない状態に近いです。お急ぎ便なんて言っている場合じゃないですね、、

 さて少し脱線しましたが②橋について見ていきましょう。

②橋
 ここはぶっちゃけ、呼吸調節中枢を調整している所 だと言うことが分かっていればさほど問題はないかと思います。つまり、ここが止まると・・・あまり考えたくありませんね。

③【延髄】
 ここは結構ヘヴィーな所になりますので、事前に心の準備をしてください。
では早速、機能について見ていきましょう!

・【呼吸中枢】
 具体的には吸息中枢と呼息中枢で構成されています。ここで「あれ?」と感じませんか?橋でも呼吸調節してるんじゃないの?ここは非常に混乱するポイントですのでゆっくり整理していきましょうね。

 まず、延髄の呼吸中枢というのは、 息を吸え! 息を吐け! という直接的な命令が下されます。ここが先ほど説明した吸息中枢と呼息中枢です。
ただ、呼吸をつかさどる部署としてのランクが高いのは橋なんです。延髄にある呼吸中枢は、呼吸の司令塔として機能しているんですが、さらに上の存在である橋の指示により更に円滑に呼吸が進むように調整しているんです。
小難しくなったので、簡単にまとめます。

 現場で切り盛りする人より、その人たちを管理するマネージャーのほうが地位が上ですよね?橋は重役でパソコンのモニターとにらめっこしながら現場に指示を出す感じです。延髄は脳筋でとにかく呼吸することに命を懸けている現場作業員のイメージです。

・【心臓中枢】
 ここは文字通り、心拍数の調整をしている所です。

・【血管運動中枢】
 ここも文字通り、血管拡張や収縮に関与している所です。

 以上で脳幹編は終了。一番ややこしいのは橋と延髄の呼吸に関する所ですね。ゆっくり整理していきましょう。

 続いては小脳編です。ここはさらっと簡潔に行きます。小脳は運動機能を円滑にするための機能を兼ね備えている、です。最低限押さえていてほしい所は以上!

 余裕のある人は、小脳皮質にプルキンエ細胞というものがあって、ここで統合された情報が小脳から外部に出力される、ということを抑えているとよいでしょう。

 では中枢神経系ラストの脊髄編に行きます。ここも細かくやると鬱陶しくてやる気なくす方が多発するので最低限抑えておくべきところだけ押さえましょう。

 脊髄の構造として灰白質と白質に分ける事ができます。灰白質は神経細胞体が集合しており、運動神経や知覚神経などがここに含まれます。さらに細かく説明しますと、灰白質の前角が運動神経の細胞体で構成されており、後角が知覚神経のシナプスを形成している場所です。まあ、、ここはスルーでも大丈夫です。

 白質は神経線維の集まりです。神経線維といってもピンとこないと思うので簡単に説明します。神経線維とは神経細胞(ニューロン)の構成要素で刺激の伝導路となる所です。まあ、刺激を伝える道としての機能がある、と押さえて頂ければ構いません。

 そして最後に脳と脊髄についての全体的な話をしたいと思います。脳と脊髄は、硬膜、くも膜、軟膜の3層構造によって守られています。アメリカのホワイトハウス並みの警備体制ですね。脳と脊髄がいかに人体にとって重要な箇所であるか、なんとなく理解してもらえたかと思います!

では、今回はここまで。お疲れ様でした!

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