機能形態学~中枢神経系(パート1)~
①神経系 ←今回はココ
②骨格、筋肉
③皮膚
④感覚器
⑤循環器
⑥呼吸器
⑦消化器
⑧泌尿器
⑨生殖器
⑩内分泌
⑪血液、造血器
の11部構成で進めていきたいと思います!長くなると思いますが、どうぞお付き合いくださいませ!
こういう科目はまず片っ端から暗記しようとせずに、全体を大きく俯瞰して流れを体系的に確認する事を意識しましょう。でないと木を見て森を見ず状態に陥り大変なことになります。
是非本記事をみて、流れを体系的に確認して各自大学の過去問を解くなり、コアカリや青本の問題に取り組んでみてください!
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<目次>
1.中枢神経系について (パート2編成)
2.末梢神経系について
3.体性神経系について
4.自律神経系について
5.神経系の興奮と伝導について
6.シナプス伝達について
7.神経系を介するホメオスタシスについて
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<本記事の目標>
①中枢神経系の系統図を理解する。
②脳の大脳と間脳の大まかな区分けと機能を整理する。
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1.中枢神経系(パート1)
薬学部に入学して最初にぶち当たるでかすぎる壁として君臨するこの科目。どれだけの薬学生を地獄に落としたことか。でも安心してください!まずは1つ1つ基本的な所から見ていきましょう!【】は基本的な用語になるので余裕がある方は覚えてください。
まず、中枢神経系とはなんぞや? と当時の私は思いました。多分あんまりぱっとしない人が多数だと思います。そこで、最初に押さえて頂きたいのが、中枢神経系は【脳】と【脊髄】からなるものと言うことです。そして脳はさらに、【大脳】、【間脳】、【脳幹】、【小脳】に分けることが出来ます。では、体系的に見てみましょう!
この図をノールックで書けるまで練習するのが好ましいですが、赤文字だけでも最低限覚えましょう。また、こういう暗記量が膨大な科目は、まず何が根幹に来ているのか大筋をつかんでから細かい所を見るのが大事です!
それでは脳から見ていきましょう!
まずは、大脳編!
先程の図と照らし合わせながら【大脳】がどういう流れで位置しているかを確認しましょう。
大脳は大きく①【大脳皮質】、②【大脳基底核】、③大脳髄質に分けることが出来ます。
①【大脳皮質】
大脳皮質はなんと、ヒトの脳の大部分を占めており、中枢神経系の最上位に位置します。そして大脳皮質は 【大脳新皮質】+【大脳辺縁系】(旧皮質+古皮質) という構成です。
大脳新皮質は【前頭葉】、【側頭葉】、【後頭葉】、【頭頂葉】の4つに分かれています。
各々の役割についてですが
【前頭葉】・・・【運動野】
【頭頂葉】・・・【体性感覚野
【側頭葉】・・・【聴覚野】
【後頭葉】・・・【視覚野】
というふうになっています。とりあえず大事なのは、大脳新皮質は4つに区分けされていて各々の箇所にそれぞれの役割がある事です。余裕が出てきたら細かく覚えていきましょう。
【大脳辺縁系】(旧皮質+古皮質)
ここは主に本能や情動、記憶の形成に関与しているぐらいを押さえとけばよろしいかと思います。
②【大脳基底核】
大脳基底核は尾状核、被殻、淡蒼球から構成されており、
尾状核+被殻=【線条体】
被殻+淡蒼球=【レンズ核】
といいます。
ここのポイント!
線条体はどういう構成か?又はレンズ核はどういう構成か?と聴かれたときに、大部分の人が、被殻が含まれているのは把握できても尾状核と淡蒼球がどっちに含まれているのか分からなくなります。なので、ここは適当なゴロでもつくってしのぎましょう。
ちなみに私は 「淡い青色のレンズ」 というゴロをつくり淡蒼球=レンズ核と暗記しました。ゴロは何でもいいので適当に覚えてください。
実は大脳基底核の機能はこれで終わりでは無く、小脳と共に運動機能に大きな影響を持つことが知られています。ついでに頭の片隅においてあげてください。
③大脳髄質
ここはさほど大事じゃないのでスルーします。余裕がある方は各自持っている教材などで確認してください。
以上で大脳シリーズ看破です!お疲れ様でした!
何度も繰り返しになりますが、まずは脳の大まかな区分けを把握し、大脳の区分けを把握してから各々の具体的な機能について覚えましょう。そして、ここに書いてある内容を友達に説明出来るまで読み込んでもらえれば理解度100%で完璧です。こういう科目は教科書なりレジュメを読んだだけで出来た気になりがちなので、『友達に説明出来る』というのを1つの指標にしてみてはいかがでしょうか。
続いて、間脳編です。
間脳はとりあえず①視床と②【視床下部】に分かれている事を押さえていたら第Ⅰ段階はクリアーです。(ほんとは視床上部なんてものも含まれています・・・)
ここの流れをつかんでから視床と視床下部の機能について細かく見ていきましょうね!
①視床
視床についてですが、教科書に書いてあることをつらつらここに書いてもいいんですけど正直重要度が低いのでココもスルーします。余裕がある方は各自持っている教材などで確認してください。
②【視床下部】
ここもスルーします。と言いたいところですが、ガチで大事なので細かく押さえていきましょう。ここは生きる上で非常に大事な機能を持っています。
・【自律神経系の調節』
自律神経のバランスを崩すとなんかヤバい、と言うことは皆さんなんとなく分かると思います。具体的にどのような症状が起きるかというと不眠症やうつ病、頭痛、消化器不良etc,,などなど、書き切れないくらいヤバいことが起こります。
薬学部ブラックジョークですが、よく試験勉強を始める時期になるとストレスで自律神経のバランスを崩して上記の症状を引き起こしている人がいるとかいないだとか。私の周りには結構病んでる人います・・・。勉強はあまり思い詰めないようにしましょうね!
・【下垂体機能の調節】
ここは内分泌のところで詳しくやります。とりあえず、ホルモンだすのを調節している、ぐらいでかまいません。
・体温調節中枢
ここは文字通り、体温を調節してくれています。ここの機能がバグると、、、考えたくもないですね。
・摂食調整
ここも文字通り、ご飯食べてお腹いっぱいになる所ぐらいの認識でかまいません。
・飲水及び水分排泄の調節
ここも詳しく書くと小難しくて眠くなるので、飲み物飲みたくなったり、排泄したくなる所を調節してる ぐらいでかまいません。
正直下の2つはかなり細かい知識なので、見て見ぬ振りをしてくれてかまわないです。
以上で間脳編終わりです。
大脳編が重かったので息抜きにちょうどいいところでしたね!
先程も書いたんですけど、こういう科目は体系的に流れを掴めると暗記量が一気に減ります。ちゃんと知識をつなげて把握できるからですね!是非そこを意識してもらえると助かります。
では今回はここまで。次回もよろしくお願いします!