決断の時は突然やってきた!
これまで、色々と大きな決断(というようなもの)をしてきた事は何度かある。
それは住む場所を変えるとき。
31年前日本からウィーンに移った時。そして25年前ウィーンからニューヨークへ移った時。そして20年前結婚してニューヨークからロサンゼルスへ移った時。
この大きな決断は正しく人間関係、社会との繋がりをゼロから始めるという、大掛かりな決断が伴った。
そして今回、20年住み続けた借家から引っ越そうとしている。それは子供達の成長とともに、この先20年くらいの自分の今後の社会的立場と生活を、ある程度この場所で守る決断をしたということになる。
駐在員の夫は常日頃から、「いつ日本に帰ることになるか分からないから、、、」というのが口癖で、将来のことを語り合う事がなかった。それが、こちらで生まれた長女が大学生になり、次女も来年高校生となり、私たち親から独立するだろうという日が見えてきたからか、コロナで家にいる時間が増えたからか、、、。
うちのリクガメの「メープル」が大家さんとの契約違反になって、一ヶ月以内に亀の新しい居場所を見つけるようにと、Notice をもらってしまったからか、、、。
20年前には広過ぎるくらいだった平家の一軒家。10年前にも、5年前にも、そしてそれからもちょくちょく話題にしては取り下げになった引越し計画。その時は家賃が格安だったこともあり、引っ越すメリットは全くない、、、という風に当時は結論づけられてしまっていた。
でもこの一年、コロナで夫は出張もなく、家にいる時間も増えて、この家の不自由さを理解し始めた。私の将来の夢と思っていたことは、コロナのおかげで10年余り前倒しで叶ってしまった。その先の10年の事までまだ想像がつかない。考えても始まらないから、とにかく家族のみんなも、より充実した今を、より自由に生きて欲しい。
みんなのウィッシュリストをあげていった。
食器洗い機のある家に住みたい。子供たちが個室を持ちたい。陸亀のメープルも、熱帯魚も犬も猫も飼いたい。カーペットを外してフローリングに住みたい。壁の色を自由に変えたい。キッチンを二人以上で広く使いたい。レッスン室とリビングルームを分けたい。明るい部屋に住みたい。庭でエンターテイン、バーベキューがしたい。ガーデニングをしたい。友達家族を呼びたい。大家さんの監視下から逃れたい、などなど。
そんな沢山のこうなりたいリスト。いつかなんて言わずに、なぜ今すぐ叶えない?
そして探し始めて一ヶ月、、、見つかった!そのウィッシュリストが全て叶う場所が!人間社会関係は全く影響しないであろう、今住んでいるところから車で10分以内の場所だ。
陸亀メープルの退去を大家さんから要請されなければ、まだなんとなく不満を抱えながらも住み続けていただろうこの家。陸亀の保温のためのライトでカーペットを焦がしてしまったのが理由なのだが、失敗は成功の元?!とはよく言う。メープルはもう小澤家の一員だから、よその子になんて出来ない。
この家は私の仕事場としては最高だったけれど、家族の居場所がほとんどなかった。でもありがとう、いろいろ教えてくれた家。
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